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なでしこ3週間合宿!!五輪直前異例の長期間決行

[ 2011年10月27日 06:00 ]

 金メダル獲得へ、なでしこジャパンが長期の事前合宿を計画していることが明らかになった。なでしこリーグは26日、実行委員会を行い、来季の日程などを確認したが、日本サッカー協会から来年7月開幕のロンドン五輪直前に約3週間の女子日本代表合宿を行うことが提案された。今年7月のW杯ドイツ大会、9月のロンドン五輪アジア最終予選(中国)の直前はともに約2週間の準備期間で出陣したが、五輪本大会に向け異例の長期合宿を行い万全の状態で臨むことになる。

 複数の関係者によると、日本協会がリーグ側に提示したなでしこジャパンの強化日程では、来年7月25日に開幕するロンドン五輪の直前に約3週間の準備期間が設けられていた。

 「長すぎる」という意見もあったが、「五輪には協力したい」という声が多いため、そのまま決定する可能性が高い。来年7月上旬に国内で合宿をスタートし、その後の欧州合宿で最終調整を行うプランが濃厚。約3週間の長期合宿になる。

 世界一に輝いたW杯ドイツ大会の直前は、6月14日に愛媛県で事前合宿をスタートし、6月27日の1次リーグ初戦ニュージーランド戦に臨んだ。五輪切符を獲得したロンドン五輪アジア最終予選の直前も、8月17日に都内で合宿を始めて、9月1日の開幕戦タイ戦に向かった。ともに大会前の準備期間は約2週間。約3週間の事前合宿は、異例と言っていい。

 長期合宿を行う理由は、なでしこジャパンのサッカーの質にある。W杯で世界を魅了した“つなぐサッカー”には選手全員が豊富な運動量を発揮し、絶妙な連係が必要となる。W杯以降のハードな日程による疲労が残っていた五輪最終予選では、各選手のコンディションがバラバラで本来のパスサッカーを披露できなかった。佐々木則夫監督(53)も大会後、「さらに時間をいただいて、コンディションをマッチさせたり、いい準備をしたい」と五輪本大会前には長期合宿を行うことを希望していた。

 日本協会は、来年の国際Aマッチデーをフル活用して親善試合を組み、強化を進める計画も立てている。さらに本番直前の長期合宿で総仕上げを行う予定。なでしこジャパンが、万全の準備で金メダル獲りに挑む。

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2011年10月27日のニュース