清武２アシストデビュー！待望の切り札誕生だ

＜日本・韓国＞後半、香川のゴールをアシストする清武

キリンチャレンジ杯 日本３―０韓国

（8月10日 札幌ド）
　待望のジョーカーが誕生した瞬間だった。Ｕ―２２日本代表から昇格する形で初めてＡ代表に選出されたＭＦ清武が２アシスト。岡崎の負傷で急きょ前半途中から出場したが、見事ザッケローニ監督のハートを射止めた。

　後半８分、ＧＫがはじいたシュートのこぼれ球を左足ダイレクトで本田に送って初アシスト。後半１０分には右サイドを抜け出して、昨季途中までＣ大阪でともにプレーした香川とのワンツーでダメ押し点を演出した。

　優勝したものの、１月のアジア杯ではＭＦ松井の負傷離脱もあり、試合途中からつぎ込む攻撃的なカードが不足していた。清武は、わずか１試合でその穴を埋める存在であることを証明した。

　昨季前半戦まではＣ大阪でも控えだった。香川がドイツに移籍した後、レギュラーに定着。さらにＵ―２２日本代表に招集され、６月のロンドン五輪２次予選クウェート戦で１得点１アシストをマークするなど最終予選進出に貢献。海外移籍を意識するまでになった。

　「海外組と一緒にプレーできたことは自分の成長につながると思います」。急成長を続ける２１歳。Ｕ―２２日本代表との掛け持ちとなる可能性もあり、多忙な日々が始まりそうだ。