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南米王者に対戦オファー!ザックジャパンVSウルグアイ

[ 2011年7月27日 06:00 ]

アジア杯MVPのトロフィーを掲げる本田(左、共同)と南米選手権の優勝杯を掲げるフォルラン(AP)

 ザックジャパンが南米王者に挑む。日本サッカー協会の小倉純二会長(72)は26日、昨年のW杯南アフリカ大会4強で今年の南米選手権(アルゼンチン)を制したウルグアイに対し、強化試合での対戦をオファーする方針を明らかにした。なでしこジャパンの世界制覇に刺激を受けたザックジャパンが、南米の雄を相手にW杯王者への道を踏み出すことになる。

 悲願のW杯制覇を狙うザックジャパンにとって、ウルグアイは願ってもない相手だ。ウルグアイは東日本大震災の影響を受け、日本代表が出場辞退を余儀なくされた南米選手権で優勝。決勝のパラグアイ戦で2得点のフォルランや、MVPを獲得したスアレスら世界的なアタッカーがそろう。小倉会長も日本時間25日未明にもかかわらず中継に見入った。その内容の素晴らしさにほれ込み、対戦オファーを出すことを決意したという。

 「ウルグアイを呼びたいね。W杯も4強だったし南米選手権でも優勝した。凄いよね。今度、お願いしてみようと考えている」。8月3日には南米カップ戦王者と昨季ナビスコ杯覇者の磐田で争う「スルガ銀行杯」が静岡で開催されるが、会場にはウルグアイ協会幹部も来日予定。そこで直接交渉する構えだという。

 ザックジャパンは危機感にも近い強化意欲に燃えている。女子W杯で、なでしこジャパンが日本の男女を通じて初めてW杯を制し、現在は空前のフィーバーを巻き起こしている。小倉会長はザッケローニ監督以下、代表スタッフの間でも「相当、話題になっているし、凄く刺激になっている」と打ち明ける。なでしこに追いつけ――その第一歩がウルグアイ戦となる。

 年内は、W杯アジア最終予選の日程が詰まっているため、ウルグアイ戦は早くても来年となる見通し。W杯前年の13年にはともにアジア杯王者、南米王者としてコンフェデ杯に出場するが、対戦できるかどうかは組み合わせ次第だけに、強化試合での対戦を実現させたいというのが本音だ。アルゼンチンに1―0、ペルーに0―0と、対南米では1勝1分けという好成績を収め、自信を深めてきたザックジャパン。ウルグアイ戦でさらなる実力アップを図り、14年W杯ブラジル大会での頂点を目指す。

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2011年7月27日のニュース