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なでしこ熊谷フィーバー、ハム超えた!札幌市役所に人、人、人

[ 2011年7月27日 10:10 ]

札幌市役所で大勢の人から歓迎を受ける熊谷(中央)

 北海道でもなでしこ旋風だ。女子W杯ドイツ大会で初優勝したなでしこジャパンDF熊谷紗希(20=フランクフルト、札幌真駒内中出)が26日、札幌市長特別表彰の贈呈式に出席。市役所の1階ロビーには、札幌市民、関係者ら約250人が熱烈に歓迎した。27日は、北海道庁で栄誉賞が授与される予定。世界一フィーバーは、まだやみそうにもない。

 人、人の嵐だった。熊谷が市役所の正面玄関前に現れると、歓声とともに一斉にフラッシュがたかれた。さらにHBC(北海道放送)は、夕方の情報番組で式典の模様を生中継。サインを求める市民からもみくちゃにされる大フィーバー。06、07年と日本ハムが特別表彰を受けたが、札幌市職員は「その時以上の盛り上がり。生中継も記憶にない」。熊谷は「人の多さに驚いています」とさすがに戸惑っていた。

 ただこのフィーバーを一時的なもので終わらせるつもりはない。万全な下準備で新天地に挑む。「この賞に恥じないように、ステップアップしたい。また世界一になれるように、地に足着けていきたい」。念願だった海外移籍を果たし、8月上旬にドイツに渡る予定。リーグ戦、欧州チャンピオンズリーグ、9月1日開幕のロンドン五輪アジア最終予選(中国)と、過密スケジュールをこなすことになるが、パワーフード持参で乗り切る。「昨日、食べました」と、大好物である札幌みそラーメンが力の源。「持っていきたいですね」と笑った。

 「フランクフルトで新たなチャレンジをできることは、幸せなことだと思う。一回り、二回り大きくなったプレーをしたい」。空前のなでしこフィーバーにおごることなく、熊谷が次の目標を見据えた。

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2011年7月27日のニュース