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セットプレーでハット達成 浦和“救世主”はFKの名手

[ 2011年2月27日 09:26 ]

2月のさいたまシティカップでCKを蹴る浦和のMFマルシオ・リシャルデス

3・5開幕!J1キーマン

 07年のACL制覇を最後に低迷期へと突入した浦和に、頼もしい戦力が加わった。「レッズは絶対にいい結果を出せると思う。僕が入ったことでいい結果に結びつけられたらいいね」。静かな口調に絶対的な自信が見える。MFマルシオ・リシャルデス(29)だ。

 言わずと知れたキックの名手。昨季稼いだ16得点(リーグ3位)のうち実に7得点(同1位)が直接FKを沈めたもので、昨年7月の仙台戦ではPK、FK、CKでハットトリックを達成したこともある。他クラブのある選手は「あのFKを止めるのは身長が3メートルぐらいないと無理!」とその精度の高さに脱帽したが、昨季挙げた48得点のうち直接FKによるものはわずか1得点という浦和にとっては最大の補強。さらに期待が膨らむマルシオの個人的な事情もある。

 「初めての子供が生まれるんだ。予定日は6月6日で女の子。名前もアナジュリアに決めているよ。自分の子供が生まれるというのは人生で一番素晴らしいこと。だから、これまで以上にいい仕事をしないといけない。お父さんだからね」

 日本での出産を決めたタリタ夫人(26)も開幕直前の3月1日には来日する。「試合と出産が重なったら?プレー中は全てを忘れて試合に集中する。でも、試合が終わったらダッシュで帰るよ」。実力はすでにお墨付き。あとは日本一のサポーターと最愛の妻子の力を得て、思う存分暴れるだけだ。

 ◆マルシオ・リシャルデス 1981年11月30日生まれ。ブラジル・サンパウロ州出身の29歳。ブラジルのサンカエタノから07年に新潟入りし、4年間でリーグ通算107試合38得点。今季から浦和に移籍。1メートル73、67キロ。利き足は右。血液型A。

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2011年2月27日のニュース