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藤本、絶妙クロス!名古屋に頼もしい“飛び道具”

[ 2011年2月27日 06:00 ]

<名古屋・鹿島>先制点のアシストとなるFKを蹴る名古屋・藤本

富士ゼロックススーパー杯 名古屋1-1(PK3-1)鹿島

(2月26日 日産ス)
 名古屋の新加入MF藤本の正確なキックが先制弾を生んだ。後半9分の右サイドからのFK。得意の左足でゴール前にクロスを送り、増川のヘディング弾をアシストした。人に合わせるのではなくスペースを狙い、GK曽ケ端が飛び出せない絶妙のコースを突き「GKが出られないギリギリを狙った。3人のうちの誰かが中央に入ってくるのは分かっていたので」と振り返った。

 名古屋には1メートル94のケネディ、1メートル91の増川、1メートル85の闘莉王がおり、J屈指の高さを誇る。昨季はマギヌンが主にセットプレーキッカーを務めてCKでアシストを量産したが、キックの精度は藤本の方が高く、今季はセットプレーからの得点がさらに増える可能性は高い。

 この日のボール支配率は48・5%で鹿島を下回ったが“飛び道具”で先制弾を奪い、PK戦の末に勝利する勝負強さを発揮。ACLに出場する今季は過密日程が待つだけに、悪い内容の試合でも勝ち点を重ねることが重要になる。リーグとACL制覇を目標に掲げるチームにとって、藤本の左足が持つ意味は大きい。

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2011年2月27日のニュース