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香川アジア杯OK!ドルトムントが派遣容認

[ 2010年11月25日 06:00 ]

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(21)が、来年1月7日開幕のアジア杯(カタール)に参戦することが確実となった。関係者によると、ドルトムントがリーグ首位の原動力として大車輪の活躍を続けるエースの派遣を容認する方針を固めたことが24日までに判明した。自身初の公式戦で優勝を目指しているアルベルト・ザッケローニ監督(57)にとってはこの上ない朗報となりそうだ。

 ザックジャパンのエース候補として活躍が期待される香川が、アジア杯に参戦することが確実な状況となった。ドルトムントに近い関係者によると、ドルトムントはすでに派遣を容認する方針を固めているという。同関係者は「クラブは本人の意思を尊重する方針のようだ」と話した。
 大陸王者を決める公式戦であるアジア杯は、選手の招集について基本的にクラブ側に拘束力はない。ただ、同じ公式戦アフリカ選手権では過去に選手の招集をめぐってクラブと各国協会がもめたことがある。クラブが派遣に難色を示すことも考えられる。そのため12月4日のJリーグ最終戦後にイタリアへ一時帰国するザッケローニ監督が、代表選手が所属する各クラブを訪問し協力を要請するプランも浮上していた。
 香川はここまでリーグ13試合6得点と大活躍。リーグ首位を走る原動力だ。ブンデスリーガは12月18日の年内最終戦後、約1カ月のウインターブレークに突入するものの、アジア杯に出場すれば香川は最大3試合欠場する。ドルトムントには大きな痛手となるため調整は難航必至とされていた。だが、ドルトムントはアジア杯が公式戦であることから、出場を希望している香川の意向を尊重。日本協会との関係を良好にしておきたいとの思惑もあり招集に応じる方針を固めたようだ。
 ザッケローニ監督はイタリア紙のインタビューでも「香川と本田は間違いなくイタリアのビッグクラブでプレーできる」と香川を絶賛した。アジア杯優勝を目標に掲げるザッケローニ監督にとって香川は不可欠な存在。DF闘莉王、中沢がケガで大会出場が微妙となるなど不安材料が多い中で、香川の参戦確定はイタリア人指揮官にとって大きなプラス材料だ。

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2010年11月25日のニュース