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内田抜けても変わらぬ強さ…鹿島、首位と勝ち点1差

[ 2010年7月14日 22:03 ]

 【鹿島1―0湘南】W杯による中断明けの一戦。「きょうが待ち遠しかった」という鹿島の野沢が試合を決めた。

 前半9分、ほぼ正面からミドルシュートを突き刺した。中断前と合わせて自身4戦連続となるゴールは、引いて守る相手に対するお手本のような決勝点。スペースのないゴール前へあえて攻め込まない判断力と、正確な技術が詰まっていた。
 不動の右サイドバックだった日本代表の内田がドイツ1部リーグのシャルケへ移籍。この日は、これまで左サイドバックを務めていた新井場が右に回り、今季新加入のジウトンが左サイドバックで先発した。それでも鹿島の憎らしいほどの落ち着いた試合運びは変わらず、オリベイラ監督も「戸惑いはなかった」。守備陣も危なげなく、今季のリーグ戦4度目の無失点で最下位の湘南を退けた。
 アジア・チャンピオンズリーグはベスト16で敗退し、2000年シーズンに達成して以来となる「国内3冠」を新たな目標に定めた。前人未到の4連覇を目指すチームは首位の清水に勝ち点1差の2位浮上。指揮官も「トップに圧力をかけられる」と満足そうにうなずいた。W杯の熱気が冷めやらぬ中、観衆が9472人と寂しかったのは残念だが、王者の強さは相変わらずだった。

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2010年7月14日のニュース