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川島&鄭大世が移籍しかも…川崎F“W杯逆効果”

[ 2010年7月14日 06:00 ]

練習終了後、多くのサポーターにファンサービスを行った川島

 W杯で中断していたJ1リーグが14日に再開。ACLの影響で延期されていた第11節の4試合を行う。川崎Fはホームで大宮と対戦するが、W杯南アフリカ大会に出場した日本代表GK川島永嗣(27)、北朝鮮代表FW鄭大世=チョン・テセ=(26)が海外移籍して大打撃を受けた上に、出場停止2人にケガ人も加わり、前半戦から先発メンバーを大幅に入れ替えて臨むことになった。

 前半戦とは大きく異なる布陣で、川崎Fが再開初戦を迎えることになった。W杯終了後に守護神の川島がベルギー1部のリールセ、今季5得点のFW鄭大世がドイツ2部ボーフムに移籍。W杯効果で盛り上がるはずが大きな戦力2人を失った。さらには7得点のFWレナチーニョと右サイドバックの森が出場停止。FWジュニーニョとDF寺田はケガと苦しい台所事情に陥った。
 特に厳しいのは川島の抜けたGKだ。後継者の杉山は今シーズンはじめから常にベンチ入りし、ポスト川島として期待されていたが、中断前に負傷した左ふくらはぎ肉離れが悪化。約1カ月の離脱を強いられる。そのため大宮戦はC大阪に期限付き移籍していた08年9月以来の公式戦出場となる相沢が先発。ユース出身の2年目・安藤がベンチ入りする非常事態。13日の練習で一緒に練習した1つ後輩の川島から「頑張ってください」と激励を受けた相沢は「(試合の)感覚は覚えているし、すんなり入れる。チームは失点を減らすのが課題なので声を掛け合ってやりたい」と気を引き締めた。
 現在5位。11試合で20失点の守備を安定させるため中村と稲本をダブルボランチに置き、センターバックの伊藤を右サイドバックにコンバート、ボランチの谷口をトップ下に起用して前線で起点をつくるなど苦肉の策で臨む。中村は「移籍はあることだし、今いるメンバーで頑張る。決められるところを決めるのが大事。このサッカーの盛り上がりを逃してはいけない」と勝利だけを誓った。

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2010年7月14日のニュース