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ギリシャの浮沈握る 欧州予選得点王ゲカス

[ 2010年4月17日 15:29 ]

ギリシャのテオファニス・ゲカス(左)

 ルーニー(イングランド)らの名だたるストライカーを抑え、サッカーのワールドカップ(W杯)欧州予選では10ゴールを挙げて“得点王”に輝いた。FWテオファニス・ゲカス(ヘルタ)は、4大会ぶりの大舞台に挑むギリシャの浮沈の鍵を握る。

 遅咲きの点取り屋だ。2004年、世界を驚かせた欧州選手権優勝は経験していない。脚光を浴びたのは06~07年シーズン。ボーフム時代に20ゴールでドイツ1部リーグの得点王を獲得し、それ以降は代表でも確固たる地位を築いている。
 ゴール前での嗅覚に優れ、相手DFの背後を取る絶妙なポジショニングで得点を量産する。身長は180センチだが、頭でのゴールも多い。堅守からの鋭いカウンターを武器にするチームで、その決定力は相手への大きな脅威となるだろう。
 04年の欧州選手権制覇に導いたドイツ人のレーハーゲル監督が長年、指揮を執るギリシャ。ゲカスは「彼は、われわれを鼓舞してくれた。ほとんどの時間、われわれは彼のためにプレーしていると言ってもいい」と、71歳の名将を慕う。
 期待を一身に背負って臨んだ08年の欧州選手権は無得点に終わった。チームも前回王者の面影はなく、1次リーグ3戦全敗であっけなく敗退。30歳で迎える南アの舞台は、ゲカスにとって雪辱を果たす場になる。(共同)

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2010年4月17日のニュース