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背番号20!稲本やっと決まった川崎F入り

[ 2010年1月13日 06:00 ]

01年7月、G大阪に別れを告げ、アーセナルへ移籍した稲本潤一。W杯イヤーに9年ぶりのJリーグ復帰が決まった

 レンヌの日本代表MF稲本潤一(30)の川崎F移籍が12日、決定した。この日クラブ間で合意し、レンヌが公式サイトで発表した。移籍金は15万ユーロ(約2000万円)で、複数年契約となる見込みだ。稲本は13日に帰国。8年半の欧州生活に別れを告げ、W杯イヤーに川崎Fの一員として再スタートする。(金額は推定)

 稲本の川崎F移籍がようやく決まった。関係者によると、11日深夜にレンヌから移籍に関する文書が届き最終手続きがスタート。12日に文書のやりとりを経て、クラブ間で合意に達した。レンヌは公式サイトで移籍を発表。「優勝を狙えるチームに行きたい」という稲本の希望がかなった。

 昨年9月に30歳になった稲本は「ベストな状態で(日本に)戻りたかった」と01年夏から8年半プレーした欧州に別れを告げ、日本復帰を決意していた。そして昨年12月に川崎F、大宮がオファー。昨年末に帰国した稲本は「前向きに考えている」とJ復帰を自ら口にし移籍先を川崎Fに絞った。契約が1年半残っていたためレンヌは移籍金つり上げを狙い交渉を長引かせたが、15万ユーロで決着。約1カ月間に及ぶ交渉で川崎Fの庄子強化部長はインフルエンザでダウンしたが、執念が実った。

 今季こそ初タイトルを狙う川崎Fにとって、欧州や日本代表で経験豊富な大型ボランチの獲得は悲願の補強。ACLを含め過密日程となることもあり頼もしい戦力となる。今季から就任する高畠監督は「経験があるのでチームを引っ張ってもらいたい」と期待。フランクフルト時代と同じ背番号20を用意して迎える。

 稲本は13日に帰国。日本協会から日本復帰についての問い合わせが来ており、25日から始まる日本代表合宿にも参加が濃厚だ。Jリーグでの優勝と3大会連続のW杯出場へ。9年ぶりの日本で新たなスタートを切ることになる。

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2010年1月13日のニュース