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W杯イヤーへ決断…稲本もJリーグ復帰へ

[ 2009年12月18日 06:00 ]

今年7月、レンヌに移籍加入した稲本潤一だったが、最近は6試合連続出番なしと出場機会が激減している

 フランス1部レンヌのMF稲本潤一(30)が9年ぶりにJリーグでプレーする可能性が高まった。稲本はここ2試合連続ベンチ外となるなど出場機会が減っており、欧州や日本への移籍を模索している。国内では既に大宮が正式オファーを出しており、今後他のJクラブが獲得に名乗りを上げる可能性もある。来年6月開幕のW杯南アフリカ大会で3大会連続メンバー入りを目指す稲本の今後の動向が注目される。

大宮が稲本獲り!低迷脱出の切り札に(2009年06月15日)

 01年にG大阪からアーセナルへ移籍したのを皮切りに、イングランド、トルコ、ドイツ、フランスと4カ国を渡り歩き、欧州で9シーズン目を迎えている稲本が、9年ぶりにJリーグに戻ってくる。

 稲本はフランクフルトとの契約が満了となった昨季終了後、名門レンヌへ移籍。今季開幕戦で先発デビューしたが、ノルウェー人MFテテイ、19歳MFエムビラの台頭で次第に出番が減り、11月8日のトゥールーズ戦から6試合連続で出番なし。12日のナンシー戦、16日のモナコ戦と2戦連続でベンチ外と苦しいシーズンが続いている。

 日本代表では11月14日の南アフリカ戦に先発したが、所属クラブで出場機会を失えばW杯メンバー入りも危うくなる。そこで出場機会を確保するため、フランス、欧州だけでなく、日本への移籍を模索している。

 正式オファーを出している大宮は今夏に続いてのアプローチ。ボランチの駒不足で、来季上位進出のけん引役として稲本に白羽の矢を立てた。現役日本代表で、過去2度のW杯を経験し、欧州各国で経験を積んだ稲本は戦力、精神的支柱としても期待できるだけに、他のJクラブが獲得に参戦する可能性も十分ある。

 稲本はレンヌとの契約を1年半残していることから、移籍金交渉がスムーズに運ぶかどうかが移籍実現のカギとなる。ただ、日本に戻れば、日本代表の活動への障害もなくなるため稲本にとってもメリットは大きい。

 すでに同い年のボーフムMF小野伸二(30)も清水移籍が決定的。99年世界ユース選手権(現U―20W杯)で準優勝を飾った黄金世代の戦士がまた1人日本に復帰することになれば、Jリーグにとっても大きなプラス材料となる。

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2009年12月18日のニュース