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UAE初開催のクラブW杯 集客面で苦戦目立つ

[ 2009年12月18日 15:57 ]

 日本からアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビへと開催地を移したサッカーのトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)で、集客面の苦戦が目立っている。欧州王者バルセロナ(スペイン)が登場した16日の準決勝こそ4万人を超えたが、ここまで6試合を終えて1試合平均は1万6千人程度にとどまっている。

 日本開催だった前回まで3大会続けて1試合平均4万人を超えた。あるチームの関係者は「気候は12月の寒い日本よりもUAEの方がいい。でも観客でいえば日本。スタジアムの雰囲気は素晴らしかった」と話す。
 試合会場の二つの競技場はともに収容約4万5千人規模。横浜の日産スタジアム(約7万人収容)などで開催した日本に総観客数が及ばないのは仕方がない。それでも5位決定戦に4200人しか集まらないなど低調な数字が並ぶ。
 国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長は17日の記者会見で、日本で開催した当初もJリーグ勢が出場していない影響で集客に苦心し、開催国枠を導入した経緯に言及。地元チームの奮闘が集客につながるとの見方を示した。FIFA関係者は「今回はアブダビ初開催。大会は徐々につくりあげていくもの」と話し、来年の観客増に期待した。(共同)

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2009年12月18日のニュース