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俊輔のFKが曲がらない?対策重要“南アの戦い”

[ 2009年12月7日 18:40 ]

 サッカーW杯「南アフリカ大会」会場9都市のうち、5都市が標高約1200メートル~約1800メートルにある。日本の1次リーグの会場も、初戦のカメルーン戦がブルームフォンテーン(1400メートル)、第3戦のデンマーク戦がルステンブルク(1500メートル)の高地だ。

 標高が高い場所で戦うと、どのような影響が出るのか。日本陸連の前女子長距離・マラソン部長で、高地練習に詳しい金哲彦氏は「1500メートルぐらいなら目くじらを立てる高さでもないが、少し息苦しさは感じると思う」と話す。
 空気力学の専門家、元マサチューセッツ工科大教授のキム・ブレア博士は「標高1700メートルでは、シュートが飛んでGKの手元に届くまでのスピードが平地より5%速くなる。この差は選手ではない一般人にも明らかに分かるほど大きい」と指摘する。
 また、同博士は「高地では酸素が少なく空気抵抗が小さいので、回転をかけるカーブ系のシュートの曲がる幅は小さい」と語る。
 日本協会はW杯の事前合宿地を標高約1800メートルのスイスのザースフェーに絞り、高地に体を慣れさせる期間を約2週間設ける予定だ。GKがシュートに対処できなかったり、日本の武器である中村俊輔のFKが曲がらなかったり。そんな不測の事態に備えるためにも、対策は重要になってくる。(共同)

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2009年12月7日のニュース