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日本に止められるのか?エトオ豪快ヘッド

[ 2009年12月7日 06:00 ]

<ユベントスVSインテル・ミラノ>前半26分、ゴールを決めてモッタ(左)の祝福を受けるエトオ

 セリエA第15節の5日、2010年W杯南アフリカ大会で日本と対戦が決まったカメルーン代表FWサムエル・エトオ(28)がユベントス戦でゴールを決めた。所属するインテル・ミラノはエトオの活躍も及ばず1―2で競り負けたが、注目対決で存在感を発揮。W杯の1次リーグ初戦で対戦する日本にとっては、最も警戒が必要な選手となることは間違いない。

 一瞬のスキを見逃さなかった。前半26分に敵陣右サイドで得たFK。巧みな位置取りでフリーになったエトオが跳躍力を生かして豪快なヘッド。ゴールマウスを守っていた名手ブッフォンを打ち負かした。

 「DFはオレをブロックするべきだったが、こちらはフリーになるのが役目。今夜は状況をうまく生かすことができた」

 前半26分に一度は試合を振り出しに戻した同点弾。エトオにとっては得点ランク5位に食い込む今季7点目だ。後半の失点で1―2と敗れ「勝てる試合だった」と悔しさを押し殺したが“イタリア・ダービー”と呼ばれる伝統の一戦で、ストライカーとして求められた役割にきっちり応えた。

 W杯でも大黒柱として期待される。最終予選2試合を終えて4チーム中最下位に沈んだカメルーンだが、エトオが主将に就任した残り4試合を全勝で乗り切り、2大会ぶりの出場を決めた。今季、バルセロナからインテル・ミラノ入りしセリエA最高年俸の1050万ユーロ(約14億円)を稼ぐエースはチームメートに3万3000ユーロ(約446万円)の高級腕時計を贈る約束をして、やる気を引き出したという。

 「われわれは若手とベテランがミックスしたいいチーム。W杯で世界を驚かせると思っている」

 自信満々のストライカーを封じることができるか。日本にとっては初戦から厳しい戦いとなる。

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2009年12月7日のニュース