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敵地でもガンガン!遠藤ガンバ戦法だ!!

[ 2008年11月15日 06:00 ]

 ACLを制したG大阪の日本代表MF遠藤保仁(28)が14日、敵地での積極的な攻撃の重要性を訴えた。G大阪はACL1次リーグからアウェーでは6戦全勝。相手が攻めてきても受けに回らなかったことで勝利を重ね、栄冠につなげた。W杯アジア最終予選のカタール戦(19日、ドーハ)も相手が前がかりになるのは必至。ACLで得た教訓を日本代表にも還元させ、攻撃サッカーで勝ち点3を狙う。

【日本代表レプリカジャージ


 アジアNo・1の司令塔が、日本代表にも攻撃マインドを注入する。楢崎、中沢の負傷により、アウェー・カタール戦は厳しい戦いが予想されるが、遠藤の考えは違った。「アウェーでも勝ち点3を取る。立ち上がりで日本の強さを証明しないといけない」。自信に満ちた言葉は、ACLでの経験から得たものだった。
 ホーム&アウェー方式の戦いは、圧倒的にホームが有利とされているが、G大阪はアウェーで6戦全勝だった。日本での対戦では守りを固めてくる相手チームも、自分たちの本拠地に戻れば勝ち点3を狙って前に出てくる。遠藤はそこにできたスペースを有効利用。アウェー合計17得点を導き出した。日本代表でも、その精神は変わらない。「相手もホームだと前がかりに来る。撃ち合いのほうがやりやすい」。攻め続けることの重要性を訴えた。
 遠藤の言い分は、岡田ジャパンでも結果に表れている。アジア3次予選のアウェー・バーレーン戦(3月26日)は相手の速いプレスとロングボールで後手に回って敗れた。だが、最終予選のアウェー・バーレーン戦ではFW田中達が前線からの守備でプレッシャーをかけたことで攻撃にもリズムが出て、3得点を奪って勝利を収めた。岡田監督はカタール戦について「攻守において1対1で負けると苦しくなる」と見ている。そこでいかに踏ん張れるか。攻撃が最大の防御となる。
 前日13日にオーストラリアから帰国したばかりの遠藤はこの日、クラブハウスに戻って優勝会見を開くなど祝福ムードに包まれたが、神戸市内の日本代表宿舎に入ると気持ちを切り替えた。「(ACL制覇の)達成感はあるけど、代表にチームの感情を持ち込んではいけない」。カタール戦では日本の攻撃サッカーをけん引することだけに集中する。

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2008年11月15日のニュース