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マンC圧勝!新体制誕生の前祝いだ

[ 2008年9月23日 06:00 ]

 イングランド・プレミアリーグ第5節の5試合が21日に行われ、マンチェスター・シティーが今季リーグ最多得点を記録し、ポーツマスを6―0で圧倒した。UAEの投資開発会社アブダビ・ユナイテッド・グループ(ADUG社)による買収で注目される中、FWロビーニョ(24)ら新戦力が活躍。昨季の覇者マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの注目対決は1―1の引き分けに終わった。

 圧巻のゴールショーの主役はロビーニョだった。前半13分にジョーの先制点をアシストすると、2―0の後半12分には自ら流れを決定づける3点目。その後も得意のドリブルとパスがさえて3ゴールの起点となる活躍を見せた。ヒューズ監督は「技術だけでなく洞察力も優れた選手」と絶賛。新生マンCの象徴となった。
 英国史上最高の移籍金3250万ポンド(約63億円)でRマドリードから移籍。さらに同1800万ポンド(約35億円)でCSKAモスクワから加わったジョーやエラーノも含めたブラジル代表トリオで攻撃陣を活性化した。前節チェルシー戦はロビーニョのデビュー弾も及ばず1―3で敗れたが、通算15得点はリーグ最多。目下5位だが、さらなる躍進に期待を抱かせる。
 新体制誕生の前祝いとなった。移籍期限終了間際の買収合意でチェルシー入りが決定的とみられた“ロビーニョ強奪”にゴーサインを出したADUG社による買収手続きが23日に完了する。総資産はチェルシーのアブラモビッチ・オーナーの約47倍の107兆円と報じられ、同社を率いるアルファヒム氏は今後18選手を補強すると豪語。C・ロナウド(マンチェスターU)に2億4000万ドル(約254億円)の値をつけたほか、有力選手を補強候補に挙げ、サッカー界で最も注目を集めるチームの1つになった。
 マンチェスターUのファーガソン監督は「一晩でチームはできない」と指摘したが、ロビーニョは「今のチームは4年前のチェルシーと同じ」と話し、アブラモビッチ氏による買収で生まれ変わった強豪に発展途上のマンCをなぞらえた。豊富な資金力でしのぎを削ってきたプレミア勢の中で、どこまで結果を残せるか。今後も目が離せない。

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2008年9月23日のニュース