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J日程変えて!岡田監督W杯予選へ強権

[ 2008年7月2日 06:00 ]

笑顔で帰国した日本代表の岡田監督
Photo By スポニチ

 日本代表の岡田武史監督(51)が1日、Jリーグに前代未聞の日程変更を要求する考えを明らかにした。9月6日のW杯最終予選初戦アウェー・バーレーン戦に向けた準備期間を拡大するために、8月27、28日に開催予定のJリーグ第23節を9月10日に変更させたい意向。すでに各クラブは当初の日程に沿って準備を進めており日程変更は難しいが、日本協会の川淵三郎キャプテン(71)が全面支援を約束しただけに、今後の展開が注目される。

【J1日程
W杯最終予選日程


 9月6日のW杯アジア最終予選初戦バーレーン戦の必勝を期す岡田監督が、ついに“禁断の一手”に打って出る。欧州選手権の視察を終えて1日に帰国した岡田監督は「試合日程を変えられる可能性は低いと聞いているが(変えられるか変えられないかは)まだ確定ではない」と、バーレーン戦に向けた準備期間を拡大するために、Jリーグの日程変更の可能性を探っていることを明かした。

 日本代表は8月27、28日に開催予定のJリーグ第23節後に集合して9月6日のバーレーン戦に備える予定だが、指揮官は第23節を9月10日に移して8月23、24日の第22節後から準備に入りたい意向。「選手のコンディションが一番大事になってくる。Jリーグの後に少し休ませて国内でキャンプをしてから、試合の3日前ぐらいに(マナマに)入りたい」と具体的な計画も描いている。

 ただ、現実的に考えて日程変更は極めて厳しい。各クラブは当初の予定通りの試合日程で準備を進めており、日程変更となれば印刷物やテレビ放映権などの問題が噴出することは確実。夏休み中の8月の試合を9月に移せば集客に影響が及ぶことも必至だ。9月13、14日にJリーグ第24節、同17日にはACLが組まれており、日程的な問題も残る。Jリーグ後期日程は3日に発表予定で、鬼武健二チェアマンは「急に言われても大混乱になる。相当しんどい話」と困惑した。

 それでも川淵キャプテンは「鬼武チェアマンと話をしたい。(日程変更で)コストがかかるなら可能な限り肩代わりする」と全面支援を約束した。絶対に落とせないバーレーン戦。岡田監督の前代未聞の要望が通れば、4大会連続のW杯出場権獲得に向けて、これ以上ない追い風となる。

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2008年7月2日のニュース