【ボートレースコラム】奇跡の5番手逆転劇で初V ファンの記憶に残った垂水悠

[ 2026年1月21日 04:30 ]

垂水悠
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 10~13日に開催予定だった江戸川一般戦は季節外れの強い南風の影響で中止順延2日、中止1日。4日制が3日制に短縮され、選手たちは強風と荒波に翻弄(ほんろう)され続けた。

 先の見えない混沌(こんとん)としたシリーズは、3戦オール連対で優勝戦1号艇を手に入れた128期の垂水悠(23=徳島)の初Vで幕を閉じた。同期には飛田江己を筆頭に米丸乃絵、鰐部太空海、中野仁照と逸材がそろう黄金期から、また楽しみなレーサーが出現した。

 21年5月に鳴門でデビューし、現在は5年目。「スタートが早い選手に憧れた。徳島支部だと瀬尾達也さん(引退)と浅田千亜希さん。スタートは常に行くという意識で行ってます」と話す。F2を既に2度経験しているが、攻めの姿勢を貫く。26年前期の適用勝率は自己最高の5.34をマーク。初のA2昇級は逃したが、この頑張りが評価されB1級ながらG1四国地区選(1月31日~2月5日、鳴門)の斡旋が入った。

 ここで優勝戦を振り返る。垂水はコンマ12のスタートを決めたが、2コースの妻鳥晋也が立ち遅れて中へこみのイン。3コースからコンマ09で飛び出した橋本英一が捲った。捲られた垂水はバック5番手。それでも猛然と追い上げた。2Mで鋭く差すと、2周1M小回りで2番手に浮上。2周2Mでターンマークに寄り過ぎる橋本のミスを見逃さず差し切り、大逆転劇で栄冠を勝ち取った。

 奇跡とも言える優勝。ボートレースで5番手から1着に入るのは神業だ。「後輩の田中駿兵が先に優勝したことが悔しかった」と同県の大器に触発され発奮。楽に勝てなかったが、ファンの目に焼き付くレースで魅せた。この勢いで、晴れ舞台の地元地区選も一気に突っ走ってほしい。(水田 公裕)

 ◇水田 公裕(みずた・きみひろ)1973年(昭48)5月10日生まれ、東京都出身の52歳。年末の港理樹、正月の熊倉幹太。平和島で大外捲りを決め、水神祭を飾った東京支部の137期2人を追い続ける。

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