【浦和・さきたま杯】イグナイター 交流重賞3勝目!昨年NAR年度代表馬の意地でJRA勢を撃破

[ 2023年6月1日 05:00 ]

先に抜け出したスマイルウィをゴール前外からきっちり差し切ったイグナイター(左)。鞍上の笹川は右手でガッツポーズ
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 Jpn2「第27回さきたま杯」が31日、浦和競馬場で行われた。7番人気の兵庫イグナイター(牡5=新子)がゴール前で差し切って優勝。重賞6勝目(交流3勝目)を飾った。なお1番人気のシャマルは右後肢ハ行で競走中止となった。

 これが22年NAR年度代表馬の意地だ。イグナイターが南関東、JRAの強敵を撃破し3度目のダートグレードV。笹川は前走かしわ記念(7着)に続く2度目の騎乗で結果を出した。「器用さがあり、小回りはベストだと思っていた。結果で応えてくれた」と胸を張った。

 スタートでやや後手に回ったものの、すぐにリカバー。4~5番手のインを手応え良く追走する。4角でスパート。粘り込みを図るスマイルウィと外バスラットレオンの間を力強く割って出る。ゴール直前、右ムチに応えてグイッとひと伸び。内のスマイルウィを競り落とした。笹川は「4コーナーに向く前の手応えが良かったので、自分が焦らずリズムを守ることさえできればと思った。本当に最後まで一生懸命頑張ってくれた」と相棒の奮闘を称えた。

 新子師は「パドックの雰囲気が良かったので、少し自信があった。理想通りのレースをしてくれた」と納得の表情。今後は休養に入り、マイルCS南部杯(10月9日、盛岡1600メートル)、JBCスプリント(11月3日、大井1200メートル)を視野に調整される。悲願のJpn1制覇へ。じっくりと英気を養って勝負の秋へ向かう。

 ◆イグナイター 父エスポワールシチー 母ビアンコ(母の父ウォーニング) 牡5歳 園田・新子雅司厩舎 馬主・野田善己氏 生産者・北海道日高町の春木ファーム 戦績22戦10勝(南関東5戦1勝) 総獲得賞金1億7954万円。

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