【大井・羽田盃】伏兵ミヤギザオウが大波乱1冠!直線内から一気

[ 2022年5月13日 05:00 ]

インから伸びて羽田盃を制したミヤギザオウ(TCK提供)
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 南関東牡馬クラシック第1弾「第67回羽田盃」が12日、大井競馬場で行われた。9番人気の伏兵ミヤギザオウが直線、インから差し切り優勝。重賞初制覇で1冠をゲットした。1~5着馬には「第68回東京ダービー」(6月8日、大井)への優先出走権が与えられた。

 「ダービーの権利が獲れればいい」。レース前、森下師が真島に出した指示が逆に好結果につながったか。レースは戦前の予想通りシャルフジンが先手を奪ったが、道中はそれをクライオジェニックが外からびっしりマークする形。自然とペースが上がって速い流れに。これが後方勢にとって絶好となった。

 後方3番手から直線に懸けていたミヤギザオウ。「直線、外の選択肢はなかった」。真島が振り返ったように突っ込んでいくと、最内のラチ沿いに進路が空いた。そして左ステッキの連打。一完歩ごとに前との差を詰めると残り100メートルで先頭に。最後は大外を強襲したライアンを首差退けて1冠を手にした。

 今年初めての重賞制覇となった真島は「いいものを持っていると思って見ていた馬に騎乗できて、結果も出せて凄くうれしい。次も勝てるように頑張りたい」と相好を崩した。「馬は良くなっていたが…正直驚いた。次はもっと馬が良くなるはずだし、自信を持ってダービーに臨みたい」と森下師は2冠を見据えた。

 ◆ミヤギザオウ 父パイロ 母シルクドレス(母の父ディープスカイ) 牡3歳 大井・森下淳平厩舎 馬主・鈴木雅俊氏 生産者・北海道浦河町の絵笛牧場 戦績6戦3勝 総獲得賞金4297万5000円。

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2022年5月13日のニュース