【ヴィクトリアM】ミスニューヨーク ウルトラ女王へ府中一刀両断!重馬場で本領発揮

[ 2022年5月13日 05:30 ]

厩舎周りで運動を行うミスニューヨーク(撮影・亀井直樹)
Photo By スポニチ

 春の古馬女王決定戦「第17回ヴィクトリアマイル」(15日、東京)の出走馬18頭が12日、確定した。G1馬5頭をはじめ豪華メンバーがそろった一戦。あらゆる要素から展開を多角的に分析する春のG1企画「展開王~前か後ろか」は、週末にかけて続く雨予報に注目した。過去10年、良馬場以外で行われた17&18年は差し馬が上位を独占して波乱の決着。道悪巧者ミスニューヨークが本領を発揮する。なお、同レースの枠順は13日に決まる。

 東京は木曜からレース前日まで雨が降り続ける見込み。道悪が濃厚でスピード決着は見込めない。過去10年、やや重で行われた2回はどちらも波乱。17年はアドマイヤリードが6番人気で制し、3連単は90万円超え。18年は8番人気ジュールポレールが高配当を提供した。共通点はズボズボ決着。17年は差し馬3頭が上位を独占し、18年も中団で脚をためた2頭のワンツー。今週からBコース替わりとはいえ、先行有利とは言い難い。

 加えて、今年は例年以上にペースが速くなりそう。快速馬レシステンシアがスピードの違いでハナを奪うが、逃げてナンボの伏兵ローザノワールが押して競りかける。道中はG1馬レイパパレ、白毛馬ソダシが好位からプレッシャーをかけ、息の入らない流れ。序盤で大きくスタミナを消耗する先行勢にとって、府中の長い直線は過酷。差し馬に展開が向く。

 これらを踏まえ、導き出した本命候補はミスニューヨーク。これまで良馬場以外では【4・0・0・2】の好成績。やや重で行われた前々走・ターコイズSは最後方から4角手前で大外に持ち出すと、上がり3F34秒6とメンバー最速の脚で一気に突き抜けた。担当の植山助手は「小回りの中山であの脚はなかなか出せない。スムーズに運べれば、最後は確実に伸びてくる」と自信の口ぶりだ。

 2枠3番からスタートした前走・中山牝馬Sは最内からスルスルと脚を伸ばして0秒1差3着。負けはしたが、1、2、4着馬が7&8枠と外が伸びる馬場コンディションで、負けて強しの内容だった。「少し怖がりな面があるので、ごちゃつかずに伸び伸びと走れる東京は合う。馬場が悪くなれば悪くなるほど有利だし、展開ひとつで見せ場があってもいい」。最後の直線、バテていく先行勢を横目に、馬群の外からズバッと。道悪のヴィクトリアMはビッグ配当が飛び出す。

 《金&土曜は雨予報》東京は木曜から雨が降り、金、土曜も雨の予報だ。レース当日の降水確率は低いものの曇り予報で、土曜までたっぷりと水分を含んだ馬場なら、良馬場までの回復は厳しいか。

続きを表示

2022年5月13日のニュース