【ファルコンS】プルパレイ 差し切り重賞初V またまた須貝厩舎!中京重賞今年3勝目

[ 2022年3月20日 05:30 ]

<中京11R・ファルコンS>直線内から抜け出し勝利するプルパレイ(右)(撮影・亀井 直樹)
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 3歳重賞「第36回ファルコンS」が19日、中京競馬場で行われ、2番人気プルパレイが鋭く伸びて差し切り重賞初制覇を飾った。須貝尚介厩舎は愛知杯(ルビーカサブランカ)、東海S(スワーヴアラミス)に続き、今年の中京重賞3勝目。イスラボニータ産駒初の重賞ウイナーがNHKマイルC(5月8日、東京)の有力候補へと浮上した。

 中京競馬場の検量室前でまたまた、須貝師の笑顔がはじけた。「ブラボー!!」。引き揚げてきたプルパレイを出迎えると馬上のM・デムーロは「ヨシ、ヨシ」とガッツポーズ。須貝厩舎は今年の当地重賞で3勝、2着1回。勢いが止まらない。

 最内枠から半馬身ほど遅れたが、プルパレイは内ラチ沿いでロスなく立ち回った。「内が伸びていたし内枠は悪くないと思っていた」と鞍上。ラスト200メートルすぎ、ハイペースで逃げたカジュフェイスを捉えると、そのまま力強く抜け出した。「直線の手応えも抜群で楽だった。抜け出してやめていたくらい。能力はあるけど、そこだけだね」と、主戦はポテンシャルを評価した上で精神面の課題も挙げた。

 ここ2走で着けていたブリンカーを外した。須貝師は「2歳の頃は内面的にばらつきがあったが、ようやく走る方に向いてきた。ミルコも内枠から落ち着いてさばいてくれた。まともなら走るからね」。もう馬具の手助けは必要ない。今後については「オーナーと相談してからだけど恐らくNHKマイルCになると思う」と見通しを語った。イスラボニータ産駒初の重賞ウイナー。次は東京でG1のビッグタイトルを狙う。

 ◆プルパレイ 父イスラボニータ 母マイジェン(母の父フサイチペガサス)19年2月10日生まれ 牡3歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・Gリビエール・レーシング 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績7戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7259万円 馬名の由来は紫の閃光(せんこう、ドイツ語)。

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2022年3月20日のニュース