【伊勢崎・オートレースグランプリ】篠原 SG初制覇、無冠の帝王返上「やったあ~」

[ 2021年8月16日 05:30 ]

オートレースグランプリを制し笑顔の篠原
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 群馬県・伊勢崎オートレース場のナイターSG「第25回オートレースグランプリ」(優勝賞金1300万円)は15日、最終日12Rで枠番選択による0Mオープンの優勝戦(5100メートル=10周)が行われ、2枠の篠原睦(44=飯塚)がSG初優勝を飾った。2着は鈴木圭一郎、3着は重富大輔。

 篠原はヘルメットを脱ぐと「やったあ~」。デビューから22年。長らくS級上位をキープするが、G1優勝すらなかった。賞金ボードを掲げて「これ夢やったんやあ~」。ついに“無冠の帝王”を返上した。

 前線の影響で2日目以降は不安定走路。外からの捲りは不利、先行した者勝ちのインコース一本道。勝負を分けたのはスタートと序盤の位置取りだった。「最高のスタートが切れました」。フライング後の2回目のスタート。重富のS攻勢を受け止め1コーナーを先制した。長い、長い、10周回。道中は史上最年少SGグランドスラムが懸かった鈴木圭に迫られながら「しんどかったけど、楽しかったです」と歓喜のフィニッシュを駆け抜けた。

 「オヤジ(元選手の故篠原忠次さん)の顔が目に浮かびました。喜んでいると思います。諦めず頑張ればいいことがあるんだな」。父の背中を追いかけて飛び込んだオートレースの世界。真夏の夜の夢を手にし、さらなる活躍を誓った。

 ◇篠原 睦(しのはら・あつし)1977年(昭52)6月8日生まれ、山口県出身の44歳。99年4月1日に26期生として登録。飯塚支部所属。同期は木村武之、松尾啓史、内山高秀、久門徹、田中茂ら。通算37V(SG1V、G2・3V含む)1メートル69、55キロ。血液型B。

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