【小倉記念】モズナガレボシ 格上挑戦で重賞初制覇、松山「強かった」

[ 2021年8月16日 05:30 ]

<小倉11R・小倉記念>大外から差し切ってレースを制する松山騎乗のモズナガレボシ(撮影・中村 達也)
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 サマー2000シリーズ第3戦「第57回小倉記念」は15日、小倉競馬場で行われ、格上挑戦の6番人気モズナガレボシが、後方一気で重賞初挑戦初Vを飾った。

 格上挑戦で番狂わせを起こした。6番人気でゲートインした伏兵モズナガレボシは道中、馬群の外を追走。前日まで降り続いた雨の影響で荒れた内側を避け、後方でグッと我慢した。3コーナー過ぎから徐々にポジションを上げ、直線は迷わず大外を選択。ラスト1Fでトップギアに入ると先行勢をまとめて差し切り、重賞初挑戦&初制覇を決めた。新コンビ結成で即結果を出した松山が振り返る。

 「枠が良くて、外が伸びる馬場も良かったです。向正面でペースが上がった時に脚をためることができた。やりたい競馬ができたし、強かったですね。自在性があるのは強みです」

 新潟遠征の前走・佐渡S3着から中1週で小倉へ。陣営の強気なチャレンジが功を奏した。荒川師は「疲れ具合の心配もあったけど、レース後も状態が良かったので出走を決めました。それに今回はジョッキーも上手に乗ってくれましたね」と満面の笑み。条件馬の勝利は昨年アールスターに続いて2年連続。夏は格より調子という格言を体現する下克上Vだ。

 18年に初年度産駒がデビューした種牡馬グランプリボスにとって産駒3度目の重賞チャレンジで初勝利となった。冠名モズの馬主キャピタル・システムの代表が北側雅司氏、そしてグランプリボスのオーナーとして10年朝日杯FSや11年NHKマイルCを勝ったのが息子の北側司氏。まさに親子でつかんだタイトルだ。今後は未定ながら、まだ4歳で伸びしろは十分。雨上がりの小倉で輝いたナガレボシがさらなる飛躍を期して次のステージに向かっていく。

 ◆モズナガレボシ 父グランプリボス 母モズフリムカナイデ(母の父クロフネ)17年2月4日生まれ 牡4歳 栗東・荒川厩舎所属 馬主・㈱キャピタル・システム 生産者・北海道浦河町の谷川牧場 戦歴23戦4勝 総獲得賞金1億417万1000円 馬名の由来は冠名+流れ星

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