【アイビスSD】韋駄天S勝ち馬タマモメイトウ魅力

[ 2021年7月20日 05:30 ]

タマモメイトウ
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 過去10年の傾向から激走馬をあぶり出す「up to データ」。今週は夏の新潟開幕を告げる名物レース「第21回アイビスSD」。年に1度しかない千直重賞。特殊な設定だけに、格や実績よりも適性がものをいう舞台。データ分析から導いた今年のV候補は?

 【前走】まず必須条件なのは前走でオープンに出走していること。これは連対20頭中19頭がクリア。今回が昇級初戦、もしくは格上挑戦の馬は厳しい。最重要ステップは春の同舞台で行われる韋駄天S(11年はルミエールSとして施行)。直行組は4勝2着4回。14年Vセイコーライコウ、18年ダイメイプリンセスは1戦挟んだが、その年の韋駄天Sを勝っていた。

 【コース実績】前項目にも関連するが、新潟にしかない直線コースだけに舞台実績は重要。優勝馬10頭中、実に7頭が千直Vの実績を既に持っていた。残る3頭は12年パドトロワ、13年ハクサンムーン、15年ベルカントだが、いずれも7F以下のG1連対か重賞Vの経験がある実力馬だった。

 【年齢】4歳と5歳が4勝ずつで中心はこの2世代。2着回数では前者1回に対し後者7回。軸馬としては5歳に分がある。7歳が2勝を挙げているが、いずれもその年に千直Vと上げ潮ムードだった。一方、重量の軽い3歳は未勝利で2着2回止まり。特殊舞台で経験値の差が出ている印象だ。

 【結論】浮上したのはタマモメイトウ。今年は例年に比べてかなり手薄なメンバー。韋駄天Sを勝った5歳馬というだけでポイントは高い。モントライゼ、オールアットワンスは“3歳不振”のジンクスを破れるかが鍵。実績最上位のライオンボスは前走大敗と57キロがネックで評価を下げた。

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2021年7月20日のニュース