【目黒記念】ウインキートス33年ぶり牝馬V 2度目の挑戦で重賞初制覇!3連単99万円超馬券を演出

[ 2021年5月31日 05:30 ]

目黒記念を制したウインキートス(右)=撮影・村上 大輔
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 古馬長距離G2「第135回目黒記念」が東京12Rで行われ、8番人気ウインキートスが後続に2馬身差をつけて快勝した。2度目の重賞挑戦で重賞初勝利。牝馬のVは88年メジロフルマー以来、33年ぶりの快挙だった。歴史的スローペースのレースとなり、3連単は99万円超の大万馬券となった。

 ダービー後の長距離戦。時計が出る馬場の中、前半1000メートル通過タイムは1分4秒0。1番人気グロンディオーズ(4着)に騎乗したルメールが「騎手がみんな寝ていた」と辛口に振り返るほどの超がつくスローペース。先行争いはなく、ウインキートスは勢いよく逃げたトップウイナーの直後2番手を追走。その後ろは水があく。結果3番手の15番人気アドマイヤアルバが3着に粘る展開を、ストレスのない絶好ポジションで脚を温存していた。

 直線で先頭に立ったウインキートスはみるみる脚を伸ばして楽々V。レースの上がり3Fが32秒8という究極の瞬発力勝負で苦しむ後方勢に影すら踏ませなかった。丹内は「行った馬の後ろでピタッと折り合って、リズム良く追走できた。1頭になっても最後まで集中して走ってくれた」と満足げに振り返った。

 重賞初挑戦の日経賞は不利もあり15着大敗。前走と同距離の重賞でのリベンジ成功に、鞍上は「今日はこの馬の良さをしっかり出すことができました」と笑顔だ。宗像師も「2番手につけてくれて、不利もなくて良かった。馬は大人になってきている」と満足げだった。次走は未定も、今後の長距離戦線でも楽しみな存在だ。

 ◆ウインキートス 父ゴールドシップ 母イクスキューズ(母の父ボストンハーバー) 17年5月4日生まれ 牝4歳 美浦・宗像厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町のコスモヴューファーム 戦績16戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億4317万1000円。馬名の由来は冠名+フィンランド語でありがとう。

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2021年5月31日のニュース