山崎尋美師 重賞初Vロカマドールと挑戦続ける

[ 2021年5月28日 05:30 ]

佐賀ヴィーナスカップを制したロカマドール=中央(佐賀県競馬組合提供)
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 【地方からの風】世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」の古馬部門が23日に行われた佐賀ヴィーナスカップ(1400メートル、佐賀)で開幕した。川崎のロカマドール(5歳)が直線抜け出し優勝、重賞初制覇。管理する山崎尋美師(64)にとっても11年浦和記念(ボランタス)以来、10年ぶりの重賞勝利となった。

 「最近は重賞に縁のない厩舎だから(笑い)。でも勝てて本当にうれしいよ」と相好を崩した。ゴール前は1~4着までが全て首差の大接戦。こちらに残ってモニターで見ていたというが「3コーナーで手応えが良かったので3着はあるかなと思って見ていたら狭いところを割ってグイグイ伸びてきて。差せ!って思わず声が出たね」とその瞬間を振り返った。

 中央から移籍して初戦は6着だったが、その後4連勝。予想を超える走りに師の期待も膨らんだ。その後着実に力を付け、狙いを定めたのがこのシリーズだった。「前に行く競馬もできるし、今回みたいに差す競馬もできる自在性が大きな武器。これまで輸送が不安材料だったが、佐賀で勝ったんだからもう大丈夫だろう」。次走は兵庫サマークイーン賞(7月23日、園田)が有力。1位に与えられるボーナス1000万円ゲットへ、ロカマドールと山崎尋師の挑戦は続いていく。

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