【ダービー】(5)ディープモンスター 池江家大物馬番!武豊は栗東市でJRA関係者初の聖火リレー

[ 2021年5月28日 05:30 ]

ディープモンスターとのコンビで最多の6勝目へ挑む武豊騎手
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 東京五輪の聖火リレーが27日、30府県目の滋賀県で2日間の日程で始まり、武豊(52)がトレセンのある栗東市を走った。中央競馬関係者による聖火ランナーは史上初。ディープモンスター(牡=池江)で挑むダービーは3枠5番と決定した。05年、武豊を背にダービーを制した同馬の父ディープインパクトと同じゲート番。聖火パワーを手にしたレジェンドが92年以降で4勝を挙げるナイス枠から金メダルを目指す。

 右手にトーチと聖火。武豊が栗東市民体育館から約200メートルをゆっくりと走った。ファン約200人に笑顔を振りまき、第2走者に聖火をつないだ。一緒に馬上で手綱を引くポーズを取り、「できれば馬に乗って走りたかった」と笑いも取った。そして「名誉なことなので緊張感はありましたけど楽しかった。五輪に少しでも関われたことは、いい思い出になりました」と語った。

 聖火パワーなのか、ディープモンスターと挑むダービーの枠も完璧だった。3枠5番。歴代最多の5勝中、2勝がこのゲートから。しかも初勝利の98年スペシャルウィーク、無敗の3冠馬となった05年ディープインパクト。武豊のダービーといえば赤帽だ。「枠番を聞いた瞬間、ディープインパクトと同じ枠だと思った」。同じ馬番から父子ダービー制覇という小説でも書けないようなゴールを目指す。「一年を通して常に頭にある特別なレース。“いよいよ”という感じ。金メダルを獲りたい」。13年キズナ以来、8年ぶり制覇に気合を入れた。

 池江泰寿師も11年オルフェーヴルは5番だった。川合助手は「ロスなく運べそう。豊さんにお任せです」。運命に導かれ、大一番に挑む。

 《史上初の参加》中央競馬関係者の聖火リレー参加についてJRAは「把握している範囲では初めてのこと」としている。なお、7月14日には藤田菜七子(23)が聖火ランナーとして府中市内を走る。4月19日には高知競馬所属の女性騎手、浜尚美(19)が同県四万十市で聖火をつないだ。

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