永島まなみ、菜七子先輩に追いつけ追い越せ「まずは初勝利を」JRA5年ぶり女性騎手デビュー

[ 2021年3月5日 05:30 ]

2人でハートマークをつくる古川奈穂騎手(左)、永島まなみ騎手
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 今週、新人騎手8人がデビュー。16年藤田菜七子以来、JRAが5年ぶりに女性騎手を迎える。古川奈穂(20=矢作)と永島まなみ(18=高橋康)の2人。古川奈は競馬学校入学で“乗馬デビュー”、永島は厩舎育ちと対照的だがトップを目指す気持ちは同じ。史上初の4キロ減も追い風となるか。新規開業調教師は9人。注目はダービー2勝騎手から転身した四位洋文師(48)だ。

 少し会話を交わしただけでクレバーさが伝わる。永島の声はクリアで聞きやすい。質問にスッと答えが返ってくる。ポジティブな言葉でデビューへの思いを語った。「ここまでは長かったようで短かった。まずは初勝利をすることが目標。緊張以上に楽しみな気持ちと頑張ろうという気持ちが強い。4キロ減もいただいている。積極的な競馬を心がけるよう意識したい。父も“頑張れ”と言ってくれています」

 模擬レースでは藤田と同じレースに乗る機会があった。先輩との交流は大いに実りのあるものだった。「ゲートが隣でレース後、いろいろアドバイスをいただいた。凄く尊敬しています」

 デビュー週は土日とも小倉。雨の影響で道悪が残るなら4キロ減が生きそうだ。「小倉は一度、実習中に高橋康先生に連れていっていただきました。天候によって馬場状態が左右される印象。そのあたりも勉強になるのかな」。土日で8鞍。十分に初勝利を意識できるラインアップだ。

 ◆永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年(平14)10月27日生まれ、兵庫県出身の18歳。栗東・高橋康之厩舎所属。園田所属の騎手→調教師の永島太郎氏の次女として園田競馬場に隣接した住宅で育つ。幼稚園時にすでに「夢は騎手」。阪神競馬場乗馬苑で腕を磨いた。趣味は料理(ハンバーグ、唐揚げ)、ピアノ。好きなアーティストはGENERATIONSの片寄涼太。特技は水泳。モットーは「一生懸命」。目標騎手は武豊、岩田康。1メートル59・8、45・4キロ。血液型A。

 ▼藤田菜七子 (女性騎手が増えることについては)凄くうれしい気持ち。振り返れば、競馬学校生の頃は早くジョッキーになりたいと思って3年間を過ごしましたが、いざ卒業してデビューするとなると不安はありました。(女性騎手たちにとっても)そういう意味で支えになれれば。尊敬してもらえる存在になれるよう頑張っていきたいです。

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