最優秀4歳以上牡馬はフィエールマン 勲章手に引退、けいじん帯炎で今後種牡馬入り

[ 2021年1月7日 05:30 ]

<京都11R・天皇賞春>スティッフェリオとの叩き合いを制し天皇賞・春連覇を果たすフィエールマン(手前)(撮影・亀井 直樹)
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 フィエールマンは昨年、史上5頭目となる天皇賞・春連覇を達成。秋も天皇賞2着、有馬記念3着とG1での安定した戦績が評価されての受賞となった。管理する手塚師は「1年で3戦と少ない出走でしたが、全て3着以内。高いメンタリティー、ポテンシャルを見せてくれた。牝馬隆盛の中で一つでもG1を勝てたことが受賞につながったと思います」と喜びを語った。

 だが受賞と同時に、所有するサンデーサラブレッドクラブから公式サイトを通じ現役引退が発表された。有馬記念後、右前脚に熱感と腫れを発症。6日にエコー検査を受けた結果、けいじん帯炎と診断された。長期休養の必要性と再発のリスクも考慮し、ディープインパクトの後継として種牡馬入りのタイミングと決断。けい養先はブリーダーズスタリオンステーション(北海道日高町)と決まった。

 18年1月にデビューし通算12戦5勝。同年の菊花賞を史上最少キャリアとなる4戦目で制覇。古馬となってからは19年秋に挑戦した凱旋門賞で12着に惨敗したが、国内で出走した11戦は全て4着以内と堅実な成績でファンを魅了した。

 手塚師は「ここ1年は脚元と相談しながらの競馬だった。有馬記念がラストランとなってしまったが、3着とよく頑張ってくれた。これだけの名馬にはなかなか巡り合えない。凱旋門賞を含め多くの経験をさせてもらい、凄く楽しかった3年間に感謝している。いずれはその産駒で、父に近い素質馬を育てられたらと思っています」と名残を惜しんだ。

 ◆フィエールマン 父ディープインパクト 母リュヌドール(母の父グリーンチューン)牡6歳 サンデーレーシング 美浦・手塚 ルメール ノーザンファーム 3戦1勝 2億8923万円(天皇賞・春)

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2021年1月7日のニュース