【阪神JF】エイシンヒテン、前走逃げ切りV 父から受け継いだスピード

[ 2020年12月11日 05:30 ]

厩舎周りで運動するエイシンヒテン
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=10日】想定していた展開がガラリ変わった。各陣営の感触を聞き回っているとポールネイロンを管理する矢作師のコメントに衝撃を受けた。「今後のことを考えて控える競馬をしたい」と逃げ戦法は封印。前半から激しい先行争いになると思っていただけに、週初めの考えはとりあえず白紙にしよう。

 ならば隊列はすんなり決まるかも。未勝利→白菊賞を逃げ切ったエイシンヒテンの単騎を予想する。父エイシンヒカリは今年デビューした新種牡馬で、現役時代は自慢のスピードを武器に海外G12勝。その功績が評価され、“ワールド・ベストレースホースランキング”で世界1位に輝いた。「ヒテンの長所?それは断然、スピードですね」と大垣助手。父の長所をしっかり受け継いでいる。

 「まだ産駒が少ないので他馬との比較はできないけど、この馬に関しては軽い走りで速さが突出したタイプ。性格は神経質で返し馬ではジョッキーが“大丈夫?”と心配するほど。それでもレースは一生懸命走ってくれますから。いい意味で変わった子ですよ」

 初勝利までに4戦を要したものの、前走・白菊賞は阪神マイルを見事な逃げ切りV。着実に地力を強化している。「今回も持ち味を生かして逃げると思います。誰が相手でも、こちらは全力で挑戦するだけ」。エイシンヒカリ産駒の記念すべきG1初参戦。先週のチャンピオンズCに続き、今週も大波乱が起こるのか。田村は持参のノートに“前残り注”と記入した。

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2020年12月11日のニュース