【マイルCS】理想的良化 強敵撃破の“ビジョン”見えた

[ 2020年11月18日 05:30 ]

<マイルCS>使ったことでガス抜きができたタイセイビジョン
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 【G1ドキュメント・栗東=17日】午前7時の開門直後、真っ先に馬場入りしたのはタイセイビジョンだ。軽快なフットワークでCWコースを1周。気持ち良さそうに駆け抜けた。ひと通り仕事を終えた午前11時、田村が西村厩舎を訪れると「作業が終わったので取材、大丈夫ですよ」と菊本助手。ちょうどいいタイミングで話を聞けた。馬房にはタイセイビジョンの姿がチラリ。稽古を終え、おやすみタイムに入っていた。「ぐっすり寝ていますね」と優しいまなざしを向ける。幸せな夢を見ているのかも…。

 「レースではやんちゃな面を見せたりもするけど普段はおとなしい馬ですよ。馬房の中ではいつもリラックスしていますね」
 可愛い寝顔に癒やされたところで本題へ。休み明けの富士Sで古馬と初対戦。直線、伸びを欠いて5着に敗れたものの「7戦目で最もイレ込んでいたし、久しぶりの実戦でスイッチが入ったんでしょう」と悲観している様子はない。

 「使ったことでガス抜きができたし、2走目で上積みはある。今回は落ち着いてレースに臨めそう」

 阪神芝1600メートルは昨年の朝日杯FS2着、今春のアーリントンCで差し切りVと相性がいい。「正直、相手は一枚も二枚も上の実績馬。強敵にどこまで迫れるか、胸を借りるつもりで臨みたい。ここで好勝負できれば先々が楽しみになりますから」と意気込みを伝えた。同世代のライバル、古馬を含めて挑む壁は高くて分厚い。舞台はピッタリ。だからこそベストの状態で送り出せるように…。その一点に集中している。

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2020年11月18日のニュース