菅原明が“黄金世代”引っ張る!「負けたくない」

[ 2020年8月12日 05:30 ]

期待の若手騎手に聞く

菅原明良騎手
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 いずれは黄金世代をけん引する存在になる。菅原明は昨年、デビュー年から31勝。同じ35期生で栗東の斎藤(42勝)、岩田望(37勝)に負けない活躍を見せた。「同期の活躍は刺激になります。よく連絡を取っていますし、“あのレースは惜しかったな”とか競馬の話もします。負けたくない」。競馬学校時代から切磋琢磨(せっさたくま)してきたライバルの活躍が生む相乗効果。新人3騎手が初年度に30勝以上を挙げたのは3期生(武豊、蛯名正義、塩村克己)以来の大記録だった。

 菅原明の長所はその強心臓。本人は「まだ腕がなくて取りこぼしが多い」と謙遜するが、昨年の1~3番人気に騎乗時の勝率は24・3%(70戦17勝)。これは全騎手の平均勝率21・7%を大きく上回る。「走る馬だから人気になる。人気を背負うことは重圧よりも、“やってやるぞ!”と自信につながります」。勝負師に不可欠な度胸が19歳にしてすでに備わっている。

 範とするのは関東屈指の巧腕・戸崎。「折り合い、勝負勘、何もかも凄くてまさにお手本。デビュー前に僕が“目標とする騎手は戸崎さん”と言ったことを知ってくださって、気にかけてもらっています。レース後に助言をいただくこともありますし、もっと自分のものにしていきたい」。何度も全国リーディングに輝いたトップジョッキーのエッセンスを間近で感じ、日々の成長につなげている。

 今年は1月に落馬負傷し約3カ月、戦線離脱。思わぬ形で同期に後れを取ったが、「早く馬に乗りたい思いもあったけど、もう一度自分の騎乗を見つめ直すいい機会になりました」と焦りはない。復帰後は昨年を上回るペースで白星を量産。「減量がある間は勝てて当たり前の世界。本当の勝負はまだまだこれからです」。美浦トレセンで誰よりも快活にあいさつする19歳。ハマっているものを聞くと「競馬」と即答した。真っすぐ伸びたその背筋のように、いちずに騎手道をまい進している。

 ◆菅原 明良(すがわら・あきら)2001年(平13)3月12日生まれ、千葉県出身の19歳。美浦・高木厩舎所属。昨年3月2日にデビューし、同4月20日の福島6Rタイキダイヤモンドで初勝利。JRA通算825戦45勝(12日現在)。JRA通算107勝の三浦堅治元騎手のおいにあたる。1メートル63、45キロ。血液型O。

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