函館で新馬8勝、昆厩舎期待のモーリス産駒リスカムがデビューへ

[ 2020年6月10日 19:26 ]

 東京、阪神といった本州の開催替わりから1週遅れで今週、函館が開幕。ここから6週、さらに札幌7週と合わせて計13週、北の大地で熱戦が繰り広げられる。

 2000年開業の昆厩舎は15年に函館リーディング(5勝)を獲得。昨年、函館記念(マイスタイル)で待望の函館重賞初制覇を飾った。

 そんな昆厩舎の歴史を振り返ると函館の新馬戦で38戦(以前あった同開催なら複数回、出走できる“折り返し”をのぞく)して8頭がデビュー勝ち。2着12回、3着4回とコンスタントに馬券に絡んできた。

 今年、函館開幕週は日曜5R新馬戦(14日、芝1200メートル)にリスカム(牡2)を起用。重賞2勝(07年福島記念、08年新潟記念)の母アルコセニョーラに父が新種牡馬モーリスだ。18年セレクトセール当歳部門において2100万円(税抜き)で落札。2週前に栗東坂路で4F52秒5~12秒6と軽快に動き、先週はCWコース6F84秒8~12秒4としまい重点でシュッと伸びた。その後、栗東から函館の輸送をクリア。10日、最終追い切りは古川を背に函館芝コースでレゴリス(4歳1勝クラス)と併せて5F66秒4、力強くラスト11秒5を刻んで同入でゴールへ。昆助手は「いい動きをしていますよ。まだ幼いけど走り出してからは素直で一生懸命。背中が柔らかいし、芝向きの素軽さがあるんです」と厩舎の2歳世代の先陣を切る素質馬でV発進を狙っていく。

続きを表示

2020年6月10日のニュース