【京王杯SC】スマッシュ、初逃走で完勝!レーン鮮やか連覇

[ 2020年5月17日 05:30 ]

3着・グルーヴィット(中央)(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 いよいよ“旋風注意報”が鳴り始めた。16日の東京メイン「第65回京王杯SC」は、ダミアン・レーン(26)が騎乗した2番人気ダノンスマッシュが驚きの逃げ切り勝ちで重賞5勝目。好騎乗を見せたオーストラリアの天才は昨年(タワーオブロンドン)に続く連覇を達成した。

 昨年までなら場内がどよめいたはずの光景。大外枠のダノンスマッシュが、キャリアで初めて逃げている。打ち合わせにはなかった戦法。それでも「非常にいいスタートを決めたからあの形になった。それほど速いペースにもならないと思っていた」と事もなげに振り返るのがレーンだ。

 とっさの作戦でも前半3Fが35秒2。まんまとマイペースに持ち込んだ。楽な手応えのまま入った直線では好位勢ステルヴィオ、グルーヴィットも余裕がありそうな構え。だが、ダノンスマッシュも止まらない。1馬身1/4のリードを保ったままゴールした。レーンは「久々の1400メートルということで、最後だけが心配だったが頑張った。(ストロングポイントは)脚が速いことだね」と笑顔。今後について安田隆師は「夏は一息入れる。あくまでプランだが、秋はセントウルS(9月13日、中京)からスプリンターズS(10月4日、中山)」と説明した。

 昨年の同レースは今年も出走していたタワーオブロンドンで勝ったレーン。翌日のヴィクトリアMもノームコアで制し、“旋風”を巻き起こした。自身の連覇が懸かる今日のヴィクトリアMはプリモシーンに騎乗。週中には「昨年勝った馬と違う馬で挑むのは不思議な感じだが、馬の能力を出し切りたい」と意欲十分。どの馬が強いかではない。“どの馬にレーンが乗っているか”が重要だと思わせる腕っ節だ。

 ◆ダノンスマッシュ 父ロードカナロア 母スピニングワイルドキャット(母の父ハードスパン)牡5歳 栗東・安田隆厩舎所属 馬主・㈱ダノックス 生産者・北海道新ひだか町ケイアイファーム 戦績18戦8勝 総獲得賞金3億3734万1000円。

続きを表示

この記事のフォト

2020年5月17日のニュース