【京都新聞杯】ボンド重賞初V!6億円ビルゴを退け賞金上積み成功

[ 2020年5月10日 05:30 ]

<京都新聞杯>マンオブスピリットとの叩き合いをクビ差制して勝利するディープボンド(左)(撮影・亀井 直樹)
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 京都競馬場で行われたダービーへの“最終切符”を懸けたトライアル「第68回京都新聞杯」では4番人気のディープボンド(牡3=大久保、父キズナ)が皐月賞10着から巻き返し、重賞初制覇。賞金上積みに成功しプラチナチケットをつかんだ。注目の6億円ホースのアドマイヤビルゴは4着に敗れた。

 キズナ産駒が必殺の“ジャイキリ”を決めた。産駒は重賞5勝目。これまで4、7、4、12番人気でV。ディープボンドは4番人気で勝った。圧倒的1番人気を背負ったアドマイヤビルゴを前に見る形で運び、直線でそのライバルをパス。外から迫るマンオブスピリットを首差しのぎ、先頭でゴール板を駆け抜けた。5度目のコンビとなる和田が自信の表情で振り返る。

 「デビュー前から期待をしていた馬。また力を付けている感じがしたし、自信を持っていきました。流れも良かったし、直線で並んだら大丈夫だろうと思っていました」

 中1週で皐月賞に参戦して、今回が中2週だった。それでも疲れを見せずに勝ち切った。大久保師もたくましい愛馬を称えた。

 「皐月賞がタフな馬場だったし心配したけど、すぐ乗りだせた。疲れも出さずにしっかりとしたパフォーマンスを見せてくれました。ダービーのチケットを頂いたけど、回数を使ってきた。オーナーと相談して考えたい」

 父は13年のこのレースを制して、ダービー馬になった。息子も栄光の道を追うことになるのか。今後の動向から目が離せない。

 ◆ディープボンド 父キズナ 母ゼフィランサス(母の父キングヘイロー)牡3歳 栗東・大久保厩舎所属 馬主・前田晋二氏 北海道新冠町村田牧場 戦績6戦2勝 総獲得賞金6581万8000円。

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2020年5月10日のニュース