【NHKマイルC G1馬券顛末記】寂しすぎる京都での観戦…直線抜け出したラウダシオンに絶句

[ 2020年5月10日 16:02 ]

M・デムーロ騎乗のラウダシオン(右)はC・ルメール騎乗のレシステンシアと競りあいNHKマイルCを制す (撮影・西川祐介)
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 こんな京阪・淀駅を見るのは初めてだった。午前8時半過ぎ。ホームに降り立ったのはわずか数人。競馬開催日に開けられる特別改札も閉じられ、照明を落とした構内にコツコツと靴の音だけが寂しく響く。

 無観客競馬がスタートして初めて訪れた京都競馬場。感染拡大防止のため、取材人数は各社2人に制限され、競馬場で仕事をする機会も減った。本来なら胸躍る現場勤務。歓声のない競馬場では、気持ちが“乗らない”のも当然か。

 静かな競馬場でレースは淡々と行われ、馬場を整備するトラクターのエンジン音だけが耳に届く。

 NHKマイルCは静まりかえった競馬場の記者席で観戦した。こちらはテレビモニターの前に記者が陣取り、手に汗握る。もちろん“ソーシャルディスタンス”は忘れない。

 我が◎ギルデッドミラーは3着に健闘。“前残り”の展開は完全に読み切ったつもりだったが、直線抜け出したラウダシオンに絶句。“マイル戦は長い”と見切ってしまった。馬を見る目のなさを痛感。ガックリ肩を落とし、曇天の京都競馬場を後にした。

 来週のヴィクトリアマイルが終わればオークス、ダービー。華やかなクラシックが控えている。無事に競馬の開催が続くことを願うばかりだが、無観客での“裏開催”勤務はあまりにも寂しすぎた。 (5月10日、大阪本社・オサム@京都競馬場)

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2020年5月10日のニュース