【天皇賞・春】スワロー 横典と舞う!悲願G1獲りへ「順調」

[ 2020年4月27日 05:30 ]

ミッキスワローの鞍上は天皇賞・春3回の優勝を誇る名手・横山典
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 「第161回天皇賞・春」が5月3日、京都競馬場でゲートイン。注目の一戦の主役は昨年の覇者・フィエールマンが担いそうだが、G1初制覇を狙う伏兵もズラリ。中でも前走・日経賞で重賞3勝目を挙げたミッキースワローに注目。天皇賞・春3勝の名手・横山典弘(52)に導かれ、悲願のG1タイトルを狙う。フローラSを制した三男・武史に続き、父の威厳を見せる。

 薫風に乗って、つばめの季節にスワローが軽やかに舞う。前走の日経賞でセントライト記念、七夕賞に続いて重賞3勝目をゲットしたミッキースワロー。G1タイトルがはっきりと見えてきた。菊沢師は「前走は早めに先頭に立って、気を抜くところを見せながら押し切ってくれた。G1を獲るなら操作性の良さを生かせる3200メートルだと前から思っていた。菊花賞(6着)でも見せ場はあったし、メンバー的にもチャンスだと思う」と期待を込めた。

 23日に1週前追いを行った。主戦・横山典が手綱を取り、CWコースでダノンハイパワー(6歳2勝クラス)と併せ馬。5馬身後方から追走。4角で外に持ち出すと鞍上のゴーサインに応え、ゴール前鋭く脚を伸ばし併入に持ち込んだ。5F65秒2~4F51秒2~3F38秒3~1F12秒5。横山典は「順調。やんちゃだったのがまるくなってきた。距離?3000メートルを使っているし、駄目と思ってたら使わないよ」と初の3200メートルに対する不安を一掃。併走馬に騎乗した菊沢師は「“直線外めで反応を見ながらやってほしい”という指示。動きは良かった。もう、そんなにやる必要はない」と満足そうな表情を浮かべた。

 横山典には天皇賞・春の最年長優勝記録更新の期待が懸かる。レース当日の年齢は52歳2カ月11日で、武豊の持つ48歳1カ月16日を大幅に塗り替えることになる。ミッキースワローは17年菊花賞をはじめ、これまでG1に4回出走。2度の5着が最高だ。あとひと押しは天皇賞・春3回Vの実績がある名手の手腕に懸かっている。

 ▽天皇賞・春 1905年(明38)創設の「エンペラーズカップ」が前身。37年(昭12)秋から「帝室御賞典競走」として東西で春秋2回開催に。戦争による中断を経て47年春に「平和賞」として復活。同年秋から「天皇賞」に改称。

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