【マイラーズC】福永インディV!マイルG1・V3デモ完璧「イメージ通りの競馬と走り」

[ 2020年4月27日 05:30 ]

<マイラーズC>ベステンダンク(右)に2馬身差をつけ勝利したインディチャンプ(撮影・奥 調)
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 4コーナーを回った時、実質的な勝負はもうついていた。前を行く2頭は激しく手が動く。対して3番手のインディチャンプは馬なりだ。残り200メートル。福永がハミをかけ直すと、ムチが飛ぶ2頭を悠々とかわした。楽に突き放し2馬身差の完勝。他馬より2キロ重い別定58キロも全く関係なかった。

 「イメージ通りの走りと競馬ができた。スタートが気をつけるべきポイントだったが、落ち着いて待っていた。いいスタートを切れた。先行馬2頭が行くと思っていたし、その後ろのいいポジション。プレッシャーのない形で追走できた」。事もなげに語る福永だが、全てを思い通りに運んだのは、その手腕あってこそだ。

 前走・中山記念は1F長いと思われる1800メートル。コーナー4つの競馬も初めて。4着は仕方のないところ。マイルならやはり違う。使って良くなるタイプでもあり、軽快そのものだった。音無師も満足そうだ。「言うことがない。安心して見ることができた。直線を向いて、しばらくは持ったままという、この馬らしい競馬だった」。さあ、次走は安田記念(6月7日、東京)。連覇に加え、昨年のマイルCSと合わせてのマイルG1・3連覇の偉業も懸かる。「G1でメンバーは強くなるけど、いい感じで行ければと思います」(同師)

 福永は先週の皐月賞も勝っており、2週連続の重賞V。「マイルのチャンピオンにふさわしい走りだった。安田記念にいい形で行ける」。今年のマイル戦線もインディチャンプが中心であることを内外に力強く示した。

 ◆インディチャンプ 父ステイゴールド 母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)牡5歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績15戦8勝 総獲得賞金4億3167万2000円。

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