【アーリントンC】イン突きビジョンV!3週連続重賞V石橋が導いた

[ 2020年4月19日 05:30 ]

<アーリントンC>1着でゴールするタイセイビジョン  (撮影・成瀬 徹)
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 勝負はインだった。タイセイビジョンの青い勝負服が直線で内を突く。石橋渾身(こんしん)の右ムチに応えて残り250メートルで先頭。2馬身前に出て、京王杯2歳S以来となる重賞2勝目をマークした。

 「新馬戦で乗せてもらった時から能力が高いと感じていた。最後は間を割っていくイメージがあったが、最内しかなかった。瞬時の判断だった。いい形で次へ行けると思う」。石橋はダービー卿CT(クルーガー)、ニュージーランドT(ルフトシュトローム)に続く3週連続重賞V。今年のJRA3歳重賞は1番人気が勝てていなかったが美浦きってのイケメンが15で連敗を止めた。

 西村師は石橋とがっちり握手。会心の表情だ。「引っかかるところがあって坂路でもゆっくり入っていく調整をしてきた。やってきたことは間違っていなかった。肩周りや尻に幅が出た。体も成長している」。京王杯2歳Sは勝つには勝ったが道中で力んだ。そのわずかな課題を見逃さずに修正した。休み明けで10キロ増。ほとんどがパワーアップの分だろう。次走が本番。G1制覇への明確なビジョンが見えた。

 ◆タイセイビジョン 父タートルボウル 母ソムニア(母の父スペシャルウィーク)牡3歳 栗東・西村厩舎所属 馬主・田中成奉氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績5戦3勝 総獲得賞金1億2431万円。

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2020年4月19日のニュース