【フラワーC】ギフト、クラシックへ攻めた!余力十分ラスト12秒2で軽快先着

[ 2020年3月18日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るシーズンズギフト(撮影・郡司 修)
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 今週の中央競馬は金、土、日の3日間開催。金曜(20日)中山メインの「第34回フラワーC」の火曜追いが17日に東西トレセンで行われ、無傷2連勝中のシーズンズギフト(牝3=黒岩)が今回からコンビを組む横山典を背に追い切った。併せ馬で鋭い反応を見せ、余力十分に先着。母シーズンズベストにも騎乗したベテランが、母の果たせなかった3歳牝馬クラシック参戦へ導く。

 母の背を知る横山典のエスコートに応え、シーズンズギフトが鋭く反応した。フライクーゲル(牡4、障害オープン)との併せ馬。長めの6Fから1馬身後方を追走。4角で内に潜り込むと、鞍上のゴーサインに鋭く反応。馬なりで余力十分に1馬身先着し、6F82秒0~5F65秒9~4F51秒3~3F38秒1~1F12秒2をマーク。ラストまでしっかりとした脚取りが目を引いた。

 黒岩師は「先週の1週前追い(11日、5F66秒9)もしっかりやった。その後のダメージも少なくて、思い描いた通りに来ているので、今日もしっかり負荷をかけた。まだトモに弱さを残す中で、しっかり攻め続けられている。前走よりもいい状態で送り出せます」と満足げに語った。無傷2連勝中の新種牡馬エピファネイア産駒。ともに楽に抜け出す完勝で、父譲りのポテンシャルの高さを発揮。前走・若竹賞では初めての中山の急坂を克服。やや重の馬場をものともせず、力強く抜け出した。「気持ちが入るところが長所。常に一生懸命に走ってくれる。ちょっと入り過ぎるくらい。だから前走でも荒れた馬場をこなしてくれたんでしょう」と師。

 ただその前向きな気性は時としてマイナスにも作用する。その対応策として陣営は今回、横山典を起用。「気持ちの強い馬なんで、ベテランのノリさんに依頼しました。うまく折り合わせて、気持ち良く走らせてくれると思う。母親にも乗っていたしね」と大きな期待を寄せている。母シーズンズベストは札幌で新馬勝ち。将来性を高く評価されていた。ただ、その後の体調が整わず、2戦目は9カ月後の翌年5月に。一生に一度の晴れ舞台である桜花賞、オークスには参戦できなかった。ここで賞金を加算してクラシック戦線へ。シーズンズギフトにとっては、母の無念を晴らす戦いにもなる。

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2020年3月18日のニュース