【クイーンC】ルナシオン“出世街道”兄リチャードのように歩む!まずは父ディープ譲りの瞬発力で重賞獲り

[ 2020年2月12日 05:30 ]

<クイーンC>藤沢和師も期待のルナシオン(右)(撮影・西川祐介)
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 兄に続け!!ルナシオンがG1舞台進出だ。今週の東京土曜メインは3歳牝馬重賞「第55回クイーンC」。藤沢和軍団が送る良血ルナシオンが満を持して始動する。半兄に昨秋ジャパンCを制したスワーヴリチャードがいる良血馬。父ディープインパクト譲りの瞬発力で、新馬→重賞の無敗クリアに挑む。  クイーンS

 祝日11日の朝。坂路を軽快にキャンター(4F58秒9)で駆け上がるルナシオンを見届けると、藤沢和師は穏やかに切りだした。

 「いい体になってきているよ。それに、ずいぶん落ち着いているね」

 半兄に大阪杯、昨秋ジャパンCとG1・2勝を挙げたスワーヴリチャード(父ハーツクライ)がいる良血。1月末に電撃引退→種牡馬入りした兄と入れ替わるように、妹は始動戦クイーンCに向け、ピッチを上げてきた。1月15日にノーザンファーム天栄から美浦に戻り、入念に乗り込んだ。先週5日はWコースで6F84秒3~1F12秒7(馬なり)。楽な手応えで先輩ハウメア(6歳オープン)に1馬身先着した。同師は「ガーッと行くようなこともなく、キャンターからしっかり走れていた。力みもなく、いいフットワーク。気持ちの面でも余裕があった」と先週を回想するように称賛の言葉を並べた。

 昨秋10月の東京新馬戦は単勝1・4倍の断然人気。台風19号通過後の湿った馬場(やや重)をものともせず、上がり3F34秒3の強烈な瞬発力。指揮官も「いい勝ち方。素晴らしい末脚だった」と高評価する。

 シンザン記念Vで桜花賞に直行する僚馬サンクテュエールに続く牝馬クラシック候補。週末の東京は雨予報が出ているが、同師は気に留める様子はない。「先週の東京の芝はかなり硬かったので、むしろ雨は降ってくれた方がいい」。そしてトーンを上げて結んだ。

 「期待の馬です!!」

 ブラストワンピースの半妹ホウオウピースフルなど、良血馬対決の様相を呈している今年のクイーンC。新馬に続いて“出世舞台”のここもルナシオンが2連勝で突破すれば、G1制覇の夢が大きく膨らんでくる。

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2020年2月12日のニュース