種牡馬新時代の主役はレイデオロ!!藤沢和師が愛馬売り込み ディープ、キンカメ後継名乗り

[ 2020年2月7日 05:30 ]

種牡馬展示会に登場した新種牡馬のレイデオロ
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 社台スタリオンステーションの20年種牡馬展示会が6日、北海道安平町の同所で行われた。昨年、ディープインパクト、キングカメハメハが旅立ち、種牡馬新時代に突入。登場した30頭(新種牡馬は4頭)の中で、ひときわ注目を集めたのは今年から種牡馬入りした17年のダービー馬レイデオロ(牡6)だ。現役時に管理した藤沢和雄師(68)が見守る中、堂々とした姿を披露した。

 第84代ダービー馬の登場にシャッター音が一斉に鳴り響いた。雪の中、マイクを持ってレイデオロを生産関係者に売り込んだのは藤沢和師だった。「2歳からずっと頑張って走って、アクシデントなく競走生活を終えてくれました。現役最後の年は調教がうまくいかず申し訳ありません。種牡馬として活躍してくれると思いますので、何とぞ、よろしくお願い致します」。謝罪を交えた売り文句は思い入れの強さゆえだ。

 レイデオロとともに開業30年目にしてつかんだダービートレーナーの称号。現役時も事あるごとに「ダービーを勝った馬だから」と称えてきた。母系は藤沢和ブランド一色。母ラドラーダ、母の父シンボリクリスエス、母の母でディープインパクトの半姉にあたるレディブロンドは全て藤沢和厩舎所属だった。「この血統には思い出がたくさんある」。しみじみと話す名伯楽は22年2月に70歳定年を迎える。レイデオロの産駒を自ら鍛えることはかなわないが「種牡馬にふさわしい血統。日高の皆さんもたくさん種付けしてくれると聞いているので本当に楽しみ。凄く体調が良さそうだし、彼に似た健康な馬が多く生まれてくるといいね」と2世の誕生を心待ちにした。

 初年度種付け料は600万円。G1馬を出すハービンジャー、ルーラーシップ、ダイワメジャーなどと同額の“高評価”だが、応募殺到で既に今シーズンは満口。19年の年度代表馬リスグラシューの花婿最有力候補にも浮上している。昨夏に急逝した父キングカメハメハの後継種牡馬として大きな期待が懸かる“黄金の王”。第二のスタート、その船出は順風満帆だ。

 ◆レイデオロ 父キングカメハメハ 母ラドラーダ(母の父シンボリクリスエス)牡6歳 現役時は美浦・藤沢和厩舎 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績17戦7勝(うち海外2戦0勝) 総獲得賞金8億8155万円。

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2020年2月7日のニュース