【きさらぎ賞】アルジャンナ飛躍!クラシックの“英雄”へ雄大フットワーク半馬身先着

[ 2020年2月6日 05:30 ]

川田将雅騎手を背に坂路で併せ馬で追い切るアルジャンナ(左)
Photo By 提供写真

 今週のダブル重賞は共に6年連続連対中のディープインパクト産駒を狙え!!5日に東西トレセンで追い切りが行われ、「第60回きさらぎ賞(9日、京都)」に出走するディープ産駒アルジャンナは、坂路を雄大なフットワークで走り抜けた。同産駒できさらぎ賞最多4勝の池江厩舎が送り出す実力派のエリートだ。

 400キロ台半ばとは感じさせない雄大なフットワークで坂路を駆け上がった。川田を背にしたアルジャンナは、ほぼ馬なりで4F53秒9~1F12秒4。先行したウォルフライエ(3歳未勝利)に半馬身先着した。1週前の坂路である程度の負荷をかけられたことで体はできているので、軽めは予定通り。池江師も仕上がりに合格点を与えた。

 「いい動きでしたね。あんまり時計は出ていないけど、それはあえて。仕上がり早のタイプですし、心配ないですよ」

 デビュー2戦はCWコース中心の調整だったが、この中間は一貫して坂路で追い切られている。池江厩舎では異例とも言えるメニュー。その理由は前走のパドックにあった。初の長距離輸送も影響したのか、デビュー戦に比べると明らかにテンションが高め。だからこそ、心身への負担が軽い坂路調整にかじを切った。

 「以前に比べれば、いらんことはしなくなってきたね。攻めで動き過ぎてオーバーワークになる馬だし、そういう意味でも坂路の方がいいのかな」

 デビュー戦を快勝し、意気揚々と挑んだ前走の東京スポーツ杯2歳Sは2着。最低限の賞金加算はできたものの、勝ったコントレイルには5馬身もの差をつけられた。池江師は「よく頑張ったけど、前にお化けみたいな馬がいたからね」と苦笑い。ただ、アルジャンナ自身の評価が落ちたわけではない。走破時計の1分45秒3は、13年の同レースでイスラボニータがマークした従来のレコード(1分45秒9)を0秒6も上回るもの。確かに極端に速い時計が出る馬場ではあったが、文句なしにクラシック候補と言える走りだった。

 「バネのある馬だし、今の京都の(重たい)芝はこなせないかも。ただ、ここは勝たないと(賞金的に)ダービーまで安泰とはならないからね」

 気性面を考慮すれば、レース間隔を空けながらクラシックに向かう形がベストだ。池江厩舎は全てディープインパクト産駒できさらぎ賞最多の4勝。ここを勝てば先輩のトーセンスターダム(14年)やサトノダイヤモンド(16年)と同じように、皐月賞(4月19日、中山)に直行予定。タフな馬場を克服し、何としても勝って、クラシック出走に当確ランプをともしたい。

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2020年2月6日のニュース