【梅ちゃん先生 特別編】5日中山11R 金偏のカデナ

[ 2020年1月5日 08:00 ]

 昭和末期の中山金杯は金偏のつく馬名を狙えば馬券が獲れた。84年(昭59)のドウ(銅)カンヤシマを皮切りに、85年のスズ(鈴)パレード、86年クシロ(釧路)キング、87年トチノニシキ(錦)、88年アイアン(鉄)シロー、昭和最後の89年ニシノミラー(鏡)と、金偏の6連勝。平成には1頭も勝たなかっただけに令和最初の中山金杯で再び台頭するかもしれない。

 今年のメンバーで金偏馬名は、フランス語で「南京錠」の意味を持つカデナ。「南京錠?嘉手納じゃなかったの!?お隣さんだと思って、ずっと応援してきたのに」。平井の酒場「ゆがふ」。沖縄本島中部の嘉手納町に隣接する読谷村出身の女将は口をとがらすが、嘉手納にしても新春にふさわしい名だ。

 「嘉」は嘉例、嘉例吉(かりゆし)などで知られるようにおめでたい意味。嘉手納とは、めでたく手(身体)を納める場所、つまり、めでたい舞台を示しているようだ。

 南京錠なのか、嘉手納なのかは別にして、小回り巧者なのは確かだ。福島、小倉の2000メートル重賞で好走しているようにコーナー4つのコースに強い。中山2000メートルは弥生賞でも完勝しており、ベスト舞台だろう。前走の天皇賞・秋は良馬場発表とはいえ、夜来の雨が残る馬場に脚を取られたのが痛かった。フォームが低いから緩い馬場は合わないのだ。好天続きの新春の乾いた馬場も持ち前の末脚を生かせる舞台となる。

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2020年1月5日のニュース