【大井・東京大賞典】パフューム連覇!ミルコ 7カ月ぶりG1勝利にうれしすぎて“飛行機ポーズ”

[ 2019年12月30日 05:30 ]

<東京大賞典>レースを制したオメガパフューム。鞍上のミルコ・デムーロは飛行機ポーズで喜ぶ(撮影・郡司 修)
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 平成から令和へ、時代をまたいで連覇達成だ。19年ラストG1「第65回東京大賞典」が29日、大井競馬場で行われ、2番人気オメガパフューム(牡4=JRA・安田翔)が差し切り、同レース史上4頭目となる2連覇を飾った。騎乗したミルコ・デムーロ(40=イタリア出身)は今年のオークス以来、7カ月ぶりのG1制覇。来年1月からの関東での新生活に弾みをつけた。 レース結果

 大きく息を吐く。同じオメガパフュームによる優勝でも昨年とは違う喜びがあった。M・デムーロが安どの表情で語った。「2連覇は凄いこと。プレッシャーはあった。11、12月がうまくいかなかったので勝てて本当にうれしい」。帝王賞(1着)は豪の新星レーンによるV。コンビ復活の11月、浦和JBCクラシックで鼻差2着。12月のチャンピオンズC(6着)は母国の先輩デットーリがまたがった。勝ちに飢えていた。

 道中は7番手。「スタートも道中の手応えも凄く良かった。ゴールドドリームを見ながら3~4角でもいい手応え。今日は負けないと思った」。直線、外から脚を伸ばす。残り200メートルで先頭。そこで少し馬がふわふわした。ノンコノユメが襲いかかる。馬に再度、ギアが入った。「心配したが内からノンコが来て、もう1回伸びた」。1馬身差、連覇のフィニッシュ。ゴール後、以前にも注意された、手綱を放す“飛行機ポーズ”を見せたのはご愛きょう。それだけの喜びがあった。

 オメガパフュームは大井出走時はG1・3連勝。まるで“TCKの申し子”だ。安田翔師は「左右(回り)の苦手意識はないが2000メートル以上あった方が展開に左右されず自分の力で競馬ができる」と解説した。今後については「前走の好調を維持するため目いっぱいやった面がある。馬の様子を見て考える」と話すにとどめた。ただ、条件の合う舞台ではドバイワールドC(3月28日、メイダン・ダート2000メートル)や連覇が懸かる帝王賞(6月24日、大井2000メートル)などが視野に入る。

 「浦和のリベンジができた」と語ったデムーロは来年1月から美浦に拠点を移すことを表明した。通年免許取得以降、最少のJRA・G1・2勝で終わった19年からの逆襲へ。オメガパフュームとともに輝く新年とする。

 ◆オメガパフューム 父スウェプトオーヴァーボード 母オメガフレグランス(母の父ゴールドアリュール) 牡4歳 栗東・安田翔伍厩舎 馬主・原禮子氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績15戦7勝(南関東5戦3勝) 総獲得賞金3億8941万7000円。

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