【立川・ヤングGP】松本 ヤング王子!位置取りズバリ直線一気「一発レースで勝てて自信に」

[ 2019年12月30日 05:30 ]

<ヤンググランプリ>優勝した松本は中四国の仲間に胴上げされる(撮影・篠原岳夫)
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 9人が単騎のコメントで始まった一戦で、初手の位置取りが注目された。車番のいい松本は111期同期の南の後ろに。このポジションが有利に働くことになる。「南君は何かすると思っていたのでいい位置でした。野口さんが目いっぱいで来たけど、踏める感じでした」とレースを振り返る。直線では一気に突き抜けた。

 今年は勢いあふれる中四国勢主力の一角としてG1戦線での走りが続いた。しかしトップクラスとの対戦では力を発揮できない。「予選を通過できないのは実力です」と壁にぶつかった。それでもこの勝利には「一発レースで勝てたのは自信になります」と笑顔を見せた。

 昨年、ヤンググランプリプリを制したのは同じ四国の太田竜馬。改めて中四国勢の若手陣の強さを証明することになった。太田は以後G3を4度制して力を見せつけた。太田に続けと懸かる期待は大きい。

 「しっかり四国の先輩の信頼に応える走りを。G1の決勝戦に乗りたい」

 普段は物静かだが、この時の言葉は力強かった。さらなるパワーアップを果たし、ビッグレース戦線を引っ張っていく。

 ◆松本 貴治(まつもと・たかはる)1993年(平5)12月22日生まれ、愛媛県松山市出身の26歳。朝日大卒。17年7月デビューの111期。師匠は浜田浩司(愛媛・81期)。通算成績は219戦86勝。通算取得賞金は5579万円。主な優勝は19年ヤンググランプリ。1メートル72、80キロ。血液型O。

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