【香港C】唯一の日本タッグ 松岡×ブライト恩人に感謝のVを

[ 2019年12月6日 05:30 ]

 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末は香港・シャティン競馬場で4つの国際G1レースが行われる。アーモンドアイの参戦が見送られたのは残念だが、それでも日本からは大挙9頭が現地入り。そんな中、メインの香港C(芝2000メートル)に出走するのがウインブライト(牡5=畠山)だ。

 同馬は4月に今回と同競馬場、同距離が舞台となるクイーンエリザベス2世C(G1、以下QE2)に出走。地元の雄・エグザルタントやリスグラシュー、ディアドラなどを抑えて見事に優勝している。

 当時と同様、今回も騎乗するのが松岡正海(35)だ。QE2に挑んだ際は直前に中山記念(G2)を快勝。2着以下のラッキーライラック、ステルヴィオ、スワーヴリチャード、エポカドーロ、ディアドラといったG1馬を従えて、堂々、先頭でゴールに飛び込むと次のように語った。「香港遠征を頭に入れて乗ったつもりですが、結果的に強敵相手に勝てました。これなら香港でも楽しみだと思います」

 そして、実際に香港でウインブライトをG1馬にしてみせると、畠山師と強い信頼関係で結びついていると思わせる言葉を口にした。「畠山先生はデビュー当初から僕の都合の良い時間帯で調教メニューを組んでくださるなど助けてくださっています」。そんな恩人の馬で勝てたことがうれしかったとレース後には口にした。

 ちなみにレース前には地元のマスコミから畠山師に「日本馬の遠征に外国人騎手を乗せるのがスタンダードになっている中、なぜ松岡騎手なのですか?」という質問が飛んだ。これに対し師はきっぱりと答えた。「ウインブライトのほとんどのレースで乗ってもらい、この馬のことを一番よく分かっているのが彼だから当然です」

 今回の遠征馬9頭のうち日本人騎手が乗るのはウインブライトただ1頭。QE2の再現を期待したい。(フリーライター)

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2019年12月6日のニュース