【AR共和国杯】“横典劇場”オブリガードV!7度目の挑戦で重賞初

[ 2019年11月4日 05:30 ]

<アルゼンチン共和国杯>重賞7度目の挑戦で初優勝を飾ったムイトオブリガード(右端)(撮影・村上 大輔)
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 伝統のハンデ重賞「第57回アルゼンチン共和国杯」が3日、東京競馬場で行われ、2番人気ムイトオブリガードが7度目の挑戦で重賞初勝利。完璧な手綱さばきを見せた鞍上の横山典弘(51)は同レース歴代最多の5勝目となった。京都競馬場ではダート重賞「第9回みやこS」。7番人気の伏兵ヴェンジェンスが制した。 レース結果

 これぞ横典劇場。ゴール直後の豪快なガッツポーズがその会心ぶりを物語っていた。「思い描いていた通りのレースができた」。ムイトオブリガードと東京2500メートルで勝つにはどう乗るべきか。51歳の名手がイメージしたのは先行策だった。

 3月の大阪杯(8着)以来のコンビ。「我が強いところがある馬だが厩舎スタッフが、なだめながら調教してくれた。乗っていて楽だった」。気持ちの成長を感じ取り、決断した。近2走は後方からの競馬が続いたが、スタート直後から仕掛けて好位を取りに行った。

 オジュウチョウサンがハナを主張する。スッと手綱を緩めて3番手で折り合った。道中は馬群の内で我慢。残り400メートル。空いた内を突いた。堂々と先頭へ。内からタイセイトレイル、外からアフリカンゴールド。後方待機の有力馬が懸命に追うが、その差は詰まらない。上がり3Fは33秒8。先行策でも自慢の末脚は鈍らず、後続を完封だ。横山典は同レース歴代最多の5勝目。「馬が最後まで一生懸命走ってくれたね」と汗を拭った。

 角田師は「完璧に乗ってくれた。まだゲートで遊んだり気性面に課題はあるが、乗り手が馬のことを分かってくれている」と鞍上を絶賛。続けて、「馬が何ともなければジャパンC(24日、東京)に向かいたい。(横山)典ちゃんも東京が合うイメージを持ってくれている」と中2週でのG1挑戦の意向を明かした。

 ◆ムイトオブリガード 父ルーラーシップ 母ピサノグラフ(母の父サンデーサイレンス)牡5歳 栗東・角田厩舎所属 馬主・市川義美ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績21戦6勝 総獲得賞金1億5975万3000円。

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2019年11月4日のニュース